生田緑地の生物多様性保全の活動


フデリンドウ保護のためのアズマネザサ刈りなど

日時 2016/11/10(木) 10:00〜12:00 曇 
場所 生田緑地 芝生広場
参加者 岩田芳美、細川洋子

芝生の消えた芝生広場の一部について、機械を使った年2回の草刈りをしない区域として、フデリンドウなどを保護しています。
今回は、この場所のアズマネザサ刈りを行いました。
区域内には、コナラなどの実生が沢山見られました。 1本の高木が枯れて無くなったことで、明るくなった効果が現れ始めたようです。
これらのコナラなどの実生の一部を育てて、まずは低木層に育てることも、10〜20年後のことを考えると、一つの保全方法だと思います。
フデリンドウの保護と両立できる範囲で、育つかどうかということも含めて、試してみたいと思いました。
除伐するのは、いつでも可能ですが、育てるには何年もかかりますから。



ハンノキ林の水辺保全

日時 2016/11/10(木) 10:00〜12:30 晴 
場所 生田緑地 ハンノキ林の水辺
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美

活動は先ず、前回の活動場所の状態を確認することから始めました。
一段目の水路の途中にあった水漏れ穴をイネワラを使って塞ぎましたが、その他は問題無く、良好な状態でした。
次に、田圃に水が無いという情報があったので、田圃に向かいました。
上の田圃への導水路の流量計測用の樋を外し、その前後の水路の泥上げを行い、木道下を横切るパイプを置き直し、田圃側へ水が流れるのを確認しました。
ホトケドジョウが数匹、流れの中で戯れていました。

谷戸の湧水の流れには、微細な泥の粒子が絶え間なく流れていて、水底に堆積する土砂の量は多く、年1回は泥上げをしないと水面が見えなくなります。
初めの頃は、そこに棲息する生物を確認しながら泥上げをしていましたが、際限なく時間がかかってしまい、無理だと知りました。
今は、時期を選びますが、大胆に、水溜まりづくりをしています。
その水溜まりは、初めの頃は、翌年には跡形無く消えていましたが、今では、水は抜けているものの、形は残っていて、泥上げが容易にできるようになりました。
この範囲であれば、生物の棲息に与える影響は問題無さそうです。

今回の活動は、ハンノキ林南西に位置する小さな池から始めることにしました。
池に流入する水量は、非常に少なくなっていました。
ここに堆積している土砂量は膨大なので、今回は排水側の畦沿いのみの泥上げとし、次々に、下流へ移動し、水溜まりに溜まっていた泥を上げていきました。


ハンノキ林林床の西端の水流の泥上げを終えてから、東端側の水流の北側半分の泥上げを行いました。
中央部に掘っていた水溜まりには泥が溜まっていましたが、アズマネザサ刈りも含めて、次回以降の活動にしました。


活動を終えて、一休みしました。
近くのアズマネザサの茂みにガビチョウが棲み着いているようでした。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation