生田緑地の生物多様性保全の活動



谷戸の水の管理

日時 2016/7/26(火) 11:00〜13:00 曇 
場所 生田緑地 下の田圃、上の田圃、湿地
参加者 岩田臣生

生田緑地ホタルの国の反省会を終えてから、気になっていた谷戸の水の管理を行いました。

下の田圃に入るべき水が止まっていたことの対応

奥の隣地には、白い花が広がっていました。ソクズが繁茂しているようです。 クズも繁茂しています。

下の田圃付近のヨシの繁茂も著しく、また強い雨に打たれたのか、周囲に倒れかかっていました。
まず、田圃沿いのヨシを刈って、田圃裏の水流までの道をつくりました。
田圃に通水していたパイプの口が土砂で埋まっているので、その辺りだけ草刈りを行い、ジョレンで土砂を掬いあげておいて、後は、素手でパイプの口を探して掘り出しました。
パイプの口を塞いでいた土砂は取り除きましたが、田圃側に水が出てきません。
長目のヨシを2本取って、これをパイプに通していきましたが、出口側に邪魔物があるような手応えがあって、水は出ません。
パイプの出口があると思われる辺りをジョレンで掘ってみましたが、水が出てくる様子がありません。
そこで、泥水の中に手を入れて、少しずつ手探りで、水流側から入れたヨシを見つけ、引き出したり、戻したりを繰り返しているうちに、やっと、水が出てきました。

田圃に水が入り始めたので、安心して、辺りを見回すと、ベッコウハゴロモやアオバハゴロモがヤマウドの茎に並んでいました。


上の田圃の末端付近の水漏れ穴塞ぎ
上の田圃に水が溜まっていないので、堰付近を見ると、堰の近くに穴が開いていて、水がそこに流れ込んでいました。
そこで、畔に生えていた草をむしって、穴に突っ込み、泥を寄せました。
これでは、直ぐに、また水漏れしそうですが、この日は、これで間に合わせることにしました。
3〜4cm大のアメリカザリガニが見えましたが、手の届く範囲の数匹を駆除しただけで済ませました。

湿地の水漏れ穴塞ぎ
湿地の1段目から2段目に水を落とす辺りに、直径10cm程の穴が開いていて、音を立てて、水が流れ込んでいました。
ここは、ヤマグワの枝葉を切って、穴に押し込み、足で踏み潰してみました。
水漏れが止まると、水が溜まり始めましたが、他にも2つの穴があって、水位が上がったら、そこに流れ込み始めました。
そこで、これらの穴にもヤマグワの枝葉を切って、押し込み、周りの土を押し潰して、水漏れを止めました。

2段目の末端部にも水漏れ穴があり、漏水していましたので、これを踏み潰して、漏水を止めました。
これらの水漏れ穴塞ぎは応急的なものなので、後日、やり直さなければなりません。

ツリフネソウの葉上には、ハグルマトモエが止まっていました。
翅が少し傷んでいるのは、何者かに襲われたのでしょうか。


帰り道、マンリョウの花が咲いていました。




トモエソウの保護

日時 2016/7/26(火) 11:00〜13:00 曇 
場所 生田緑地 ピクニック広場
参加者 岩田芳美

ピクニック広場のトモエソウに絡んでいた草を取りました。

ササキリの幼虫がいました。

ニッポンマイマイ?がいました。軟体部が黒く、殻の紋様も見慣れたニッポンマイマイとは異なるのですが、殻の形からはニッポンマイマイのようです。

帰り道、階段の柱に、ブドウスカシクロバがいました。 蛾には見えませんね。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation