ホタルの国の案内サインの撤去、自然観察 日時 2016/6/27(月) 9:30〜13:00 晴 33℃ 場所 生田緑地 参加者 岩田芳美 26日(日)に、今年のホタルの国は閉国しましたので、園内に貼り出していた案内サインなどを撤去しました。 6月は、花を咲かせる植物や、羽化する昆虫も多いのですが、ホタルの国の活動のために観察できないものが多いため、たまの出会いに驚くことがあります。 谷戸の田圃や湿地の水の管理 日時 2016/6/27(月) 11:30〜13:30 晴 33℃ 場所 生田緑地の谷戸 田圃、湿地 参加者 岩田臣生 ホタルの国の期間中、気になっていながら確認すらできなかったのが上の田圃に水を引いている水路の木道を横断する部分の状態でした。 見ると、やはり、パイプの端が土砂に埋まっていて、溢れた水が木道下に広がり、田圃側には僅かしか届いていませんでした。 そこで、この辺りだけ、泥あげをさせてもらい、ヨシを使ってパイプの中を掃除して、水が流れるようにしました。 しかし、流入する水が非常に少なくなっていることが分かりましたので、少し上の流量計測用の樋の中も掃除しました。 田圃は、流入する水が少なくても、溜りさえすれば、中のシュレーゲルアオガエル幼生やホトケドジョウも何とかなると思いましたので、上の段の土嚢堰を高くしました。 下の段は、土嚢堰の脇に穴が開いていて、そこから水が流出していることがわかりましたので、枯草を取ってきて、この穴を埋めてから、土嚢を置き直しました。 すると、この枯草はアリの巣になっていたようで、気がつくと、アリとアリの卵が辺りに広がっていて、腕にはアリが這い上って、所構わず噛みついて来ました。 しかし、田圃の内側には水が無かったため、外側の僅かな溜り水で洗い落としました。 田圃の中には、新しくはない無数の足跡が入り乱れ、中央部を横断している足跡もありました。 僅かに水のある時に入ったものと思われ、形が鮮明ではなかったものの、爪跡がはっきり残るものもあったので、残念ながら、アライグマと推測しました。 水流の流量自体が非常に少なくなっていたので、田圃に水面が広がるまでには時間がかかりそうです。 田圃の近くにもチダケサシが咲いていました。 よく見ると、小さな甲虫が集まっていました。 階段の下の手の届かない所で、ビロードハマキが死んでいました。 足元を確認しながら、湿地も点検しておくことにしました。 2段目の端の方に水漏れ穴がありました。この穴は塞ぎましたが、3段目は涸れていました。 湿地の草地には、最近、誰かが歩いたと思われる、踏まれてできた道がありました。 ミドリシジミを採集するために、人の目を盗んで湿地に入る人がいるので、彼等によるものだと思います。 地面には注意を払ってくれない連中なので困っています。 湿地のチダケサシも咲いていました。 いつの間にか、アキノタムラソウも咲いていました。 この日、出会ったトンボはオオシオカラトンボだけでしたが、数は多く感じました。 ヤブキリの幼虫が現れましたが、すっかり大きくなっていました。 まだ 6月だというのに、こんなに水が少ないようでは、夏はどうなるのだろうか。 この辺りにも、しっかり雨を降らせてほしいと願うばかりです。 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation