生田緑地の谷戸の自然保全活動



城山下谷戸の自然探勝路沿いのアズマネザサ刈りなど

日時 2016/2/18(木) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 城山下谷戸
    城山下谷戸という地名は北部公園事務所が使っていた名称です。
    最近見つけた古い文献によると戸隠不動堂の西側の谷戸に不動谷戸の地名がありました。
    戸隠不動堂は焼失して、今はありません。
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美、細川洋子

前半は、芝生広場から戸隠不動尊跡に向かって降りていく谷間の自然探勝路の両側のアズマネザサ刈りを行いました。
この辺りは、春一番に、アオイスミレが咲いてくれる場所です。 その他、多摩丘陵らしい在来の草本が生育しています。
これらの花を来園者が楽しめるように、探勝路沿いのアズマネザサを刈る活動を1〜2年に1回行うようにしています。
また、探勝路に向かってお辞儀をしているアズマネザサも除伐するようにしています。


後半は、谷間の自然探勝路と東生田自然遊歩道の分岐点付近のアズマネザサ刈りを行いました。
この分岐点表示によれば、戸隠不動堂〜当該分岐点〜枡形山広場が東生田自然遊歩道ということになりますが、東生田自然遊歩道の案内では、この谷戸の分岐点に寄ることなく、戸隠不動尊跡から枡形山に向かう道がコースとなっています。
ここはアブラチャンの保護を目的とした活動として、アオキやアズマネザサの除伐を続けてきました。 その成果か、アブラチャンの稚樹が沢山生えてきました。 この稚樹を育てていきたいと思いますが、なかなか成長してくれません。


生田緑地は市街地の中にあるため園芸種が持ち込まれることがあります。 持ち込んだのがヒヨドリなどの野鳥である場合は、これも自然と受け止めるべきでしょうが、野鳥が運んだという証拠はありません。
マンリョウの白実種は数年前から確認されていますが、この日はカラタチバナの白実種が見つかりました。
初めて見つけたのに、そこそこの大きさがあり、実もつけていたので、人為的な持ち込みの可能性が高いと思われます。


活動終了後、上の田圃のアズマヒキガエルを観察に行きました。
5組のカップル、4匹が抱き合っている組、単独のオスが6匹、合計20匹が観察できました。昨日より少し増えています。
卵塊は 10程度ありました。
今年は水路も、上の段も、下の段も、湛水できているため、アズマヒキガエルは広い範囲に分散しているためか、静かな繁殖行動になっています。
帰りに、ハンノキ林上の池を覗いてみましたが、アズマヒキガエルの姿はありませんでした。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation