里山倶楽部など保全活動のための下調べなど 日時 2016/2/2(火) 10:00〜13:00 晴 場所 生田緑地整備事務所〜芝生広場〜城山下谷戸〜戸隠不動尊跡〜ヨシ原〜下の田圃〜上の田圃〜湿地〜ハンノキ林〜萌芽更新地区〜生田緑地整備事務所 参加者 岩田臣生、岩田芳美 2月の里山倶楽部Bの活動対象地を決めるために生田緑地整備事務所裏〜芝生広場の尾根路を調べながら歩きました。 2月の里山倶楽部は、常緑樹対策の2回目として尾根部分の園路沿いの常緑樹を対象にすることにしましたが、枡形山周辺の尾根は細くて急斜面に挟まれた地形のため、伐採作業に伴う危険が大きいと思いました。 里山倶楽部としては、安全に活動できることが大事です。 安全性と作業量、生物多様性保全として適切か、生田緑地に貢献できたという満足感を得られるかなどの観点からの確認、そして活動手順の組み立てを行いました。 事務所に近い場所に3本のシラカシが生えています。 その中の1本はサクラと抱き合っています。 このシラカシの伐採が急がれますが、今の里山倶楽部の力量で伐採可能かどうかが判断できません。 これは参加者全員による話し合いによって、どうするかを決めることにしました。 少し下った場所にある小さな広場の西側にも、シラカシ、シロダモなどがありますが、広場周りについては別の回に改めて活動することにしたいと思います。 この広場から下方へは階段となります。 更に少し進んだ場所の西側に少し傾斜の緩い斜面があります。 この辺りのヒサカキを伐採して、林床植生の変化を見ていくのも面白いと思いました。 更に降りた所で園路内にベンチが置かれている場所がありますが、このベンチがアシビで覆われています。 園路内の見通しは良い状態が好ましいと考えます。 ここのアシビの扱いについても話し合って、その結果で管理したいと思います。 里山倶楽部は、事務所付近のシラカシからここまでの範囲を対象に、シラカシ、ヒサカキ、アシビなどの伐採を行うことにしたいと思います。 芝生広場から城山下谷戸に降りた所は、アオイスミレ、ヤマルリソウ、ヤマホトトギスなどの咲く場所です。 アズマネザサが伸びていましたので、刈っておく必要があります。 城山下谷戸の苗木畑は使わなかったクヌギが根切りもしないままに大きくなっています。 混み合っていますが、移植は困難だと思います。数本に減らして、この場所で育てていきたいと思います。 下の田圃は湛水していましたが、そのために畦から隣地への水の浸み出しが多くなっているようです。 ここは畦畔に水漏れ処理を施すことを考えたいと思います。 上の田圃下につくった水溜まりから合流部の水路までの間に水路をつくりたいと思います。 現状は地面の下に流れができてしまっているようなので、これを水溜まりの連続に変える作業です。 3月の活動として試したいと思います。 これができないと、上の田圃から流され出た生物が生きることができません。 上の田圃の湛水状態は良好だと思います。 木道下のパイプが詰まって、沢から導いた水が溢れ出ていましたので、補修しました。 湿地の水は3段目まで届いていましたが、3段目末端の水溜まりには達していませんでした。 この段は、11年前から、いろいろな穴が開いていて、水漏れが酷く、下の畑の端に排水用の溝を掘らしてもらっていました。 今年は、ここの水漏れも念入りに対策を施したいと思います。 2段目の水の状態は理想的でした。 竹林下の水流も点検しましたが、水の状態は良好でした。 ハンノキ林は、ハンノキ以外の樹木や落枝が目立っていました。 これも雪のためだと思いますが、林床の手入れが必要です。 2週間前の雪は、樹木や枯れ竹などを倒したり、折ったりしていて、方々に傷跡を残していました。 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation