生田緑地の谷戸の自然保全活動



ヨシ原〜下の田圃付近のヨシ、カサスゲなどの刈り取り

日時 2015/12/10(木) 10:00〜12:30 曇
場所 生田緑地 不動谷戸(最近見つけた古い資料による地名)
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村潤三、細川洋子、政野祐一

指定管理者が生田緑地の清掃活動として回収した落葉を、田圃の肥料として頂戴することにしました。
この落葉は袋に入れて、田圃近くに運んでおいてくれましたので、これを上の田圃に撒きました。


畦に穴が開いて、水が漏れていました。
この水漏れ穴は補修しました。


下の田圃〜ヨシ原に移動して、ヨシやカサスゲを刈りました。
下の田圃からの水路には水が流れて、中央の水路に排水されていることを確認しました。
しかし、水は伏流して、一帯を流れているように思われました。
ヨシ原と呼んでいる草地は一面、長靴でないと歩けない湿地状態になっていました。
ヨシは、毎年、冬期の野鳥のために、春になってから刈るようにしていましたが、今夏、雨が多かったためか、ヨシが広い範囲に繁茂してしまいました。
ヨシ原の池が見えない状態になっていましたので、木道から池までのヨシやカサスゲを刈りました。
この湿地化が今後も続くようであれば、排水路を掘削して排水しなければならないかも知れません。

サネカズラ(ビナンカズラ)やマンリョウの赤い実が枯草の中で目立っていました。

活動参加者6人というのは、普段活動可能なフルメンバーになります。
集合写真を撮りました。


帰り道、草地のチカラシバなどの枯草の先端に黒いものが付いていました。
よく見ると、1本の茎の先端部に蛾の幼虫の死骸が1〜2匹ずつ付いていることが分かりました。
大量発生した幼虫が寒さに会って死んだのかと思いましたが、茅ヶ崎市の岸さんから、
「茎の先端部で死亡していることから、昆虫寄生菌(糸状菌)に罹病して死亡したものと思われます。
昆虫寄生菌(糸状菌)に罹病した昆虫は、やがて茎や枝の先端に移動し、茎や枝に捉まったまま死亡します。
その後、菌糸の先に形成された胞子が飛散します。
昆虫寄生菌に「操られて」昆虫は先端へと移動するのですが、これは驚くべき事ですね。」
と教えていただきました。

上の2枚の写真は同日、定例調査をしていた野鳥班の佐野さんからいただきました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation