生田緑地の谷戸の自然保全活動



下の田圃の手入れ、アメリカザリガニ駆除

日時 2015/11/19(木) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 下の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美、田村成美

生田緑地は落葉の季節になりました。
昨夜の雨のせいでしょうか、園路の上には落葉が敷き詰められていました。
様々な野鳥の囀りが聞こえてきましたが、私たちに姿を見せてくれたのは、ササヤブから現れたシジュウカラだけでした。

昨夜の雨は降雨量が多かったようです。水流はどこも勢いよく流れ、上の田圃は完全に湛水していました。

下の田圃に着きました。
今年、下の田圃に植えた稲はアライグマに食べられて、とても収穫できる状態ではありませんでしたので、稲刈りもせずに放置していました。
そこに繁茂していたミゾソバが枯れて水面を覆っていました。
そこで、今回は、この枯れたミゾソバを手繰り寄せるようにして泥あげを行い、畦を補強すること、そして、アメリカザリガニの駆除を行うことにしました。
そのために、まず導水パイプの入口を塞いで、田圃に入る水を止めました。

続いて、田圃の排水口の堰から谷戸中央の水路までの間の枯れたオオミゾソバをはぎ取り、ヨシの伐り株を取り去り、ジョレンやスコップで泥あげを行って、田圃の水を排水しました。
枯草を取り除くと、水は勢いよく、水路から溢れながら、流れました。
この水路沿いは、かつては田圃だったようで、完全に湿地状態になっていました。
田圃の水を全て流し切るつもりで、流れを悪くしている部分を掘ることを繰り返しました。

それから、田圃の泥あげを行いました。
トロトロの田圃の土を畦に上げてしまうとはとんでもないと(横山さんがいたら)怒られそうですが、深い湿田ですので、少し浅くなっても問題無く、畦を補強する方を優先しました。


並行して、アメリカザリガニの駆除を進めました。

田圃の水が無くなってくると、アメリカザリガニが逃げまどっている様子が丸見えになってきました。

田圃の奥の水路など、まだ泥あげを要する場所が残っていましたが、この日の活動を終了することにしました。
田圃の中に落ちた人もいましたし、皆、疲れていました。
アメリカザリガニは600匹ほど駆除したものの、まだまだ多数生息していそうでした。
こんなアメリカザリガニの巣窟のような田圃に、ホトケドジョウやトンボのヤゴ、マメゲンゴロウ、ミズムシなども生息していました。
今日の活動で、田圃の排水路は確保しましたから、隣地に対して特別な迷惑をかけることはないと思います。
下の田圃は、改めて、また活動することにしました。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation