谷戸の水流の管理、カナムグラ刈りなど 日時 2015/8/21(金) 10:00〜13:00 曇 場所 生田緑地 下の田圃付近 参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤一、田村成美 環境省モニタリングサイト1000里地調査一般サイト生田緑地の水環境調査のうち生物多様性を保全するために調査を中止していた下の田圃裏(調査地A)の調査再開のために 草刈りと流量計測用の仕掛けを作り直す活動を行いました。 下の田圃の水は涸れていました。 導水パイプの流入口が泥に埋まっているようです。 また、隣の湿地のヨシが田圃側に倒れていて、畔を歩くことができません。 まず、畔を通行できるように倒れているヨシを刈ることから始めました。 狭い場所で鎌を使いますので、一人で作業しました。 その間、ほかの参加者は木道沿いのカナムグラを刈っていました。 カナムグラの成長が著しいものの、間もなく、ツリフネソウやオオミゾソバ の開花時期どもあるので、作業は1ケ月後の景観をイメージして行わなければなりません。 ヨシを刈り終わって、畔を通れるようになりました。 田圃に水が入っていなかったためか、既にアライグマに食害されたのか、田圃中央部のイネは穂をつけていませんでした。 田圃裏の水流まで辿り着いたところで、まず、埋まっていたパイプの口を見つけ出して、ヨシをパイプに通して掃除を行って、田圃への水を確保しました。 田圃裏は無風。空気はねっとりと淀んでいて、体が思うように動きません。 田圃裏の草は背丈を超える高さに繁茂し、カナムグラが完全に覆ってしまっていました。 ここで、木陰に移動して、一休みしました。 後半は、田圃裏に蔓延ったカナムグラなどを刈り、水流の泥あげを行い、流量計測用の樋を外して、新たに土嚢堰を設け、モウソウチクで流量計測のための樋をつくりました。 今まで使用していた樋は、北部公園事務所の職員が制作設置してくれたもので、樋自体が壊れたわけではありませんが、樋の下や脇からの水漏れが補修しきれなくなってきました。 そこで、今回は補修し易い竹樋に替えてみることにしたものです。 モウソウチクはふんだんにあります。 腐ったら替えれば良いし、人工物ではないのでゴミにもなりません。 オニヤンマが水流に沿って谷戸を上下し、 オオシオカラトンボやシオカラトンボが水辺に近い場所に見られました。 キボシカミキリがヤマグワの葉上に見られました。 最後に、ヨシ原のハンノキ3本を伐採しろという我儘な圧力のために、仕方なく、1年おきに伐採することにして昨年伐採したハンノキ1本の萌芽枝をカナムグラが覆いだしていたので、 このカナムグラを刈ってから帰りました。 |
生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation