谷戸の水の管理 日時 2015/7/7(火) 11:00〜12:30 雨 場所 生田緑地 参加者 岩田臣生 ホタルの国が終わって、毎日のように雨が降っています。 強い雨が降った日もありましたので、水の状態を調べて、問題があれば修復しておくことにしました。 雨の後は殆ど毎回、管口に落葉や泥が詰まって水が溢れていたり、大きな穴が開いて、水漏れを起こしたりしています。 これを直しておかないと、水が本来流れてほしい所に行かずに、辺り一面に広がっていたり、生物が流れ出ていたりします。 暫くは、水辺には近づかないつもりでしたが、これだけは行わなければなりません。 まず、谷戸の末端まで歩きながら問題箇所を見つけていきました。 生田緑地に着いた時には殆ど降っていなかったのに、次第に雨が強くなってきました。 下の田圃は、もう草むら状態になっていました。 植物保護のための手入れは次回に延ばすことにしました。 雨の中でもシオカラトンボ♂が3匹縄張りを争っていました。 ヒメウラナミジャノメがヨシの葉影に止まっていました。 コバノカモメヅルの花が咲いていました。 次に、上の田圃の下の段の堰の周囲に穴が開いていて、そこから水が流れ出ていたのを補修しました。 堰の外側に流れ出ていたホトケドジョウやオタマジャクシがいました。 水漏れ穴には生物が流れ込んでしまうので、細目に手を入れておかなければなりません。 上の段の堰も、土嚢が外され、水位が下がっていましたので、手をいれましたが、ここは再度の手直しが必要です。 上の田圃への導水路の部分の堰のパイプも落葉や泥に埋まっていて、水が周囲に溢れていました。 また、木道下を流すためのパイプも埋まっていました。 これらを補修し、パイプの中を掃除し、出口付近のミヤマシラスゲやヨシを刈り取って、絡んで溜っていた枯草を取り除き、流れを良くしました。 このところの雨で枝が下がっていたのだと思いますが、梅畑に階段を降りた所のハンノキから、ウメ、カキ、そして田圃に近い所のシラカシまで、園路の上を覆っていた枝がねじ切られていました。 伐り直しをしておかないと樹木本体が弱ることになりそうですが、雨が強くなる中、まだ作業も残っているので、手をつけませんでした。 湿地の2段目の水面が見えていなかったので、仕方なく、歩く場所に注意しながら点検に入りました。 雨続きのためか、大きく育ったアキノタムラソウが花をつけていました。 水は1段目には入っていましたが、2段目に落ちたところで消えていました。 雨は止みそうもなく、持参した道具はジョレンのみでしたので、問題の解決にはならないと思いながら、水漏れしていると思われる場所に泥を積み、水が流れ始めたのを確認したところで、この日の活動は止めることにしました。 湿地再生を始めて10年、やっと多様な生物が棲息する水辺になってきました。 梅雨明けまでに直しておきたいと思いますが、どのようにすればよいかが問題です。 |
生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation