生田緑地の谷戸の自然保全活動



水辺保全、アメリカザリガニ駆除
日時 2015/4/30(木) 10:00〜12:30 晴
場所 生田緑地 
参加者 岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

湿地3段目の水辺保全を行いました。
4/25につくった水溜りには少しだけ水が溜まっていました。 この溜まり方だと、どこかに水漏れ穴がありそうです。


湿地1段目から2段目に水を落とす部分の水漏れ穴を塞ぎました。
ここの水漏れは繰り返し発生しそうです。

湿地2段目から3段目に水を落とす部分の樋が詰まっていましたので、この詰りを取りました。
竹の樋なので節の取り残しに落葉などが詰まったようです。 モウソウチクの落葉が始まっています。

3段目の竹林側の泥上げを行い、水溜りを広げることにしました。 昨年は行いませんでしたので、ミヤマシラスゲやオニスゲが広がり、いくつものザリガニ穴がありました。
作業中に、シュレーゲルアオガエルの卵塊を2個見つけて移動しました。
湿地2段目の水域を見ると、シオヤトンボが産卵していました。
羽化する個体と産卵する個体が同時に見られそうな状態です。
3段目の保護水域では、アメリカザリガニ 3〜8cm大 300匹を駆除しました。
この中には、水溜りづくりで巣穴を壊したために出てきたと思われるマッカチンが数匹いました。
こんなに沢山のアメリカザリガニを棲まわせてしまったのは失敗です。 沢山のヤゴが食べられてしまったことでしょう。


哺乳類調査をしていた2人が電話で呼ばれて、作業内容の確認と若干の修正を行い、この日の水辺の保全活動を終了しました。


中大型哺乳類調査定点カメラ設置
日時 2015/4/30(木) 10:00〜12:10 晴
場所 生田緑地 中央地区南側
参加者 岩田臣生、Paul Massie

モニ1000里地調査中大型哺乳類調査の5〜6月期調査の定点カメラは4/28に2台設置しました。 この日は、残りの1台を持って、中央地区南側のフィールドサインを調べて歩きました。
今までに調べていなかった場所も丁寧に調べて歩きましたが、なかなかカメラを設置したくなるような場所がありません。
今までに調査地点に使っていた場所でも、明らかに通過個体数が減っていると思われました。
中央地区南側の定点カメラ調査は止めようかと諦めかけて、密生するアズマネザサの茂みをやっと抜け、園路まで僅かというところに明確な獣道を見つけました。 ここは頻繁に使われていそうです。
辺りの景色から過去に定点カメラを設置した場所であることを思い出しました。
データを見直してみると2009年5月期の調査でした。 その時の調査結果は、25日間の調査で、僅かに、ハクビシン8、ネコ4、タヌキ1というものでしたので、その後は調査していませんでした。
写真を見ると、獣道の位置やルートも変わっていました。



水辺調査
日時 2015/4/30(木) 12:30〜13:30 晴
場所 生田緑地湿地 
参加者 岩田臣生

まず、シオヤトンボ羽化殻調査を行いました。
シオヤトンボの羽化殻はなかなか見つけ難く、水際を一往復するのですが、2度目の観察で見つかる場合が殆どです。
この日も一通り見て、今日は無いかと思いながら、ゆっくり見直していくことで、7個見つけることができました。
21日 5個、23日 5個、25日 14個、28日 13個、30日 7個、合計 44個になりました。
羽化している場所が非常に狭い範囲で、チゴザサの繁茂していた場所だと、前回書きましたが、これについて、茅ヶ崎市の岸さんからアドバイスをいただきましたので、次に記します。

 シオヤトンボは、イヌスギナ、セリ、チゴザサ、アカバナなどの低茎湿性植物が生育し、小規模で水深の浅い水たまり(ひたひた程度)がある湿地を好みます。
 チゴザサを駆除すること自体はシオヤトンボの生息に問題ないのですが、駆除作業によって生息環境に影響を及ぼす可能性はありますので、いつも行われているように少人数での作業がいいと思います。
 なお、羽化期はできるだけ作業を行わない方がよいと思います。


皆が引き上げて静かになった3段目の水辺にシオヤトンボ♀3、♂5が集まって、産卵を繰り返していました。
羽化してから数日しか経っていないはずです。成熟までの日数が短いと思われます。
しきりに連結、産卵を繰り返し、乱交状態に見えました。 これは、一時的に、オスが縄張りを主張できない状態にまで密度が高くなってしまったということかも知れません。


ハンノキを観察しました。ミドリシジミの幼虫が少し大きくなりました。


湿地の草の上をシモフリコメツキの仲間が何匹も飛び廻っていました。 谷戸の湿地の初夏の景色です。


クロハネシロヒゲナガ♂が5匹、目の前にフワフワと飛び出しました。
正体が分かってからも、この景色は不思議です。


草の上にクサギカメムシがいました。


アブは全く分からないのですが、外来種のスイセンハナアブかも知れません。



セリバヒエンソウ駆除
日時 2015/4/30(木) 12:30〜13:30 晴
場所 生田緑地 
参加者 岩田芳美

外来種セリバヒエンソウは成長が早いため、この季節は細目に駆除しなければなりません。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation