生田緑地の谷戸の自然保全活動



田圃の代掻き、排水樋の交換、水漏れ補修
日時 2015/4/21(火) 10:00〜11:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃
参加者 岩田臣生、田村成美

田圃から出た水を流す水路の泥上げを行い、これを下の水溜りに流す樋を新しくしました。
樋は、梅畑に侵出していたモウソウチクを伐って、中の節を抜いてつくりました。
田圃の排水を落差のある下の草地に落とす方法として樋を使うことで、水流が表土を削ってしまうことを回避しているのです。

田圃の土も均しました。
湛水しているので、本当に平になっているかは不明です。
田植えまでに、一度水を落として、確認しながらの代掻きをしなければなりません。

畦から勢い良く水漏れしている所があったので、これを塞ぎました。
ただ、見つからない水漏れ穴があるようなので、この部分の畦は造り直した方が良さそうです。



湿地の水辺管理(代掻き?)
日時 2015/4/21(火) 11:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 湿地
参加者 岩田臣生、田村成美

湿地2段目の植物を保護するために、田圃の代掻き同様の作業をしました。
1段目から2段目に水を落とす部分に水漏れ穴ができていました。
これを覚えたばかりの方法で塞ぎ、設置したパイプから落ちるようにしました。


2段目の水辺の3分の1程度について、田圃同様の代掻きを行いました。

田村さんが鍬を使っていると、その直ぐ目の前から白っぽいトンボが飛び立ちました。
シオヤトンボかと思い、飛び立った辺りをよく見ると、枯れたチゴザサの茎に羽化殻がありました。 シオヤトンボが羽化したのです。
シオヤトンボは神奈川県では要注意種に指定され、特に相模川以東では激減していると聞いています。

作業を放り出して、水辺の枯草や展葉しているゴウソやオニスゲを丹念に調べていきました。
すると、羽化途中のシオヤトンボがいました。

そして、その直ぐ近くには、クロセンブリがいました。 それも2個体いましたが、さすがに、クロセンブリの羽化殻は見つかりませんでした。

この湿地の再生には10年かかりましたが、漸く、湿地と呼べる環境になったと言えそうです。

湿地に面した竹林にウワミズザクラが咲いていました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation