生田緑地の谷戸の自然保全活動



下の田圃周辺〜ヨシ原のヨシ刈り
日時 2015/4/9(木) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 下の田圃〜ヨシ原
参加者 岩田臣生、田村成美、鈴木潤三

谷戸の末端部分のヨシは冬の間は、小型の野鳥が身を隠すことができるように刈らずにおいています。
春、桜の花が咲くころには、もう必要性は低くなっていると思うのと、大事にしたい植物が芽生えてからだと刈り取り作業が大変面倒になることから、いろいろ試して、この時期に刈るようにしています。

下の田圃上
前回、残してしまった下の田圃の上側の田圃跡のヨシをまず刈りました。
ヒメシダの新芽が出始めていました。


木道の東側
木道の東側に残っていたヨシも刈りました。
木道と水路の間に広がって、すっかり展葉していたノイバラも刈りました。


ヨシ原
以上のヨシ刈りを済ませておいてからヨシ原のヨシを刈りました。
ここ数日の雨によるものか、水流の流量は増えています。
もう花を咲かせたカサスゲもありました。
昼ごろ、隣接する住宅にお住いの方から「綺麗にしていただいて有難う」と差し入れをいただきました。 美味しいリンゴジュースでした。


帰り道、先程、ヨシ刈りを済ませたばかりの下の田圃付近に、キジバトが5〜6羽集まっていました。


中大型哺乳類(アライグマ)調査
日時 2015/4/9(木) 13:00〜17:00 晴
場所 生田緑地 
参加者 岩田臣生、Paul Massie

午前中の活動に続けて、午後は哺乳類調査を行いました。
先日回収した定点カメラが2〜3月にアライグマを6枚撮影していました。 画像からは2個体と思われることから、撮影された地点を中心にフィールドサインを調べることにしました。
夏に比べればブッシュの状態は恐れる程ではないだろうと考えていましたが、午前中の疲れもあって、やぶ漕ぎを躊躇ってしまいました。
当該定点は多くの哺乳類が共通に利用する大通りのような獣道で明瞭な道になっていますが、これを辿っていくと間もなく獣道がいくつもの薄い獣道になったり、消えたりしています。
この獣道が消える辺りが周辺から集まってくる、或いは散っていく場所だと思います。
そこで、その辺りに定点カメラを設置すれば、そこから先、アライグマの歩いている方向を見極められると考えました。
ところが、そんな場所ではカメラを設置できる樹木がありませんでした。
そこで、遠巻きにして、現れそうな場所を探して歩きました。
獣道は各所にあるのですが、園路に近い場所やタケノコ採りに人が入りそうな場所にはカメラを設置するわけにもいかず、あれこれ考えているうちに時間だけが過ぎてしまいました。
泥上げ後の田圃の畦のように一つ一つの足跡を確認できるような場所がないため、獣道とは分かっても、アライグマが通っているルートを確認することができません。
方々獣道を辿って疲れ切っただけで、次の解決策を見いだせないままに、この日の活動を終わりにしました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation