生田緑地の谷戸の自然保全活動



水辺管理
日時 2015/3/3(火) 10:00〜13:30 曇
場所 生田緑地 ハンノキ林〜湿地
参加者 岩田臣生

ハンノキ林
3月に入ったので水辺の活動も行うことにしました。 この日は一人だったので、一人でないと入り難い場所で活動することにしました。
まずは、水溜りづくりです。
数年前から少しずつ掘っていた中央部の水溜りの連なりを少し伸ばすための手入れをしました。
辺りにはミヤマカンスゲが咲いていて、黄色の葯が林床を少し明るく感じさせます。 しかし、これだけ広がって優占してくると問題かも知れません。 部分的に攪乱して変化を見た方が良いかも知れません。 どなたかアドバイスいただければ幸いです。
来園者から、何のために水溜りをつくっているのかと聞かれました。
陸地化しつつあったハンノキ林の林床を湿地に戻すためにしていることを説明しました。



湿地
一昨日(3/1)に小雨降る谷戸を歩いた時に、湿地に導いている水路に穴が開き、そこに水が消えているのを見つけ、穴の部分を踏み潰しておいたのですが、降雨によって流量が増えると、また、漏れ出しているだろうと思い、少し手を入れようと湿地に移動しました。
案の定、水漏れしていましたので、水漏れ穴のある辺り、水路の畔の潰せる所は潰すという方法で、土を加えながら押し潰すことを繰り返し、下の水流に流れ出していた水が止まるまで続けました。
すると水路には勢いよく水が流れ出し、1段目から2段目に流れ、2段目にも水が広がり始めました。

次は、竹林側から2段目に入る流れによって運ばれた土砂が溜まって水面が消えていた部分ですが、これは水流が見える程度に泥を上げました。 浅い池状になるまで泥上げするのは簡単ではないので、それは次回にしました。
2段目の水は端の方の穴から抜けて3段目に流れこんでいるようでしたが、今回はこの穴を塞いで、当初流していた場所から流れ落ちるように手を入れました。
この穴は元の地主さんが排水のために開けたものだと思いますが、これが確実に3段目に直結しているのであれば、この穴を使っても良いのかも知れません。 後から考えると、もう少し柔軟な発想をするべきだったと思います。

この畔の土盛りは、今後何回か繰り返して、畔を強化しておかなければならないと思います。 また、2段目は田起こし同様の作業を実施しておきたいと考えています。

この日は曇で気温も低かったためか来園者は少なく、そのせいかは分かりませんが、メジロや、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガの混群に出会いました。 また、帰り道では、アオジの道案内もありました。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation