生田緑地の谷戸の自然保全活動
<モニ1000>水環境調査



モニ1000) 水環境調査
日時 2014/3/22(土) 10:10〜13:00 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

コブシが咲いていました。


10:30 K ヨシ原の池 
充分過ぎる量の水が入ってきていて、澄んでいました。 透視度は余裕の100cmでした。


10:41 B 谷戸末端の階段下の水流
流量は0.961L/secと多くなっています。
階段の手すりにオナシカワゲラがいました。


11:00 A 下の田圃裏の水流
2月の調査時にも倒れ掛かってきていたモウソウチクを除伐しましたが、今回、更に2本が倒れ掛かってきていました。 今日は鋸を持参していなかったので除伐できませんでしたが、近いうちに片付けておきたいと思います。


H 上の田圃への導水路
田圃の奥にムクドリの群れが来ていました。 皆、夢中で地面を漁っています。 特定の場所に集まっているのが気になります。 何があるのでしょうか。


じっと田圃を眺めている人がいて、「今年はカエルは来ないのか。落葉を沢山入れ過ぎたのではないか。」とつぶやいてきました。 去年の蛙合戦を見て、今年も見たいと思っていたようでした。
アズマヒキガエルの蛙合戦がいつ行われるのかはなかなか予想できませんが、そんなことを楽しみにして来園してくれる人がいるのは嬉しいことです。 調査は一休みして、少し話をしてしまいました。

この場所の調査を終えてから田圃に降りてみたら、アズマヒキガエルの卵は孵化していました。 まだ、泳ぎだすところまではいっていません。


G 湿地3段目の池
ハンノキ林と湿地再生地との境界の部分の木道の柵については、ホタルの国の時に落ちる人がいたことから、目印としてロープを張るなどの対応をしてきました。 昨年は竹の支柱が腐って倒れてしまい、やり替えなければならないと思いながら、できずにいました。
その柵を指定管理者の大畠さんがつくってくれるというので、20日に現地で、雨の中で、施工方法について打ち合わせたのですが、その柵が完成していました。
よくも、こんなに太くて真っ直ぐなモウソウチクを見つけ出したものだと感心すると共に、運び出すのが大変だっただろうと思いました。
太いだけでなく、座りたくなるような高さだったので、試してみました。 湿地を眺めながら一休みするには丁度いい感じです。 でも、狭い木道ですから、何人かが座っていたら、前を通り難いだろうと思います。
しかし、景観としては良くなったと思います。 感謝します。

湿地再生地は、このところ、水辺を再生する活動をしていましたので、1段目から3段目まで水面が広がっています。
今年も、田圃雑草で賑わってほしいと思います。


C ハンノキ林上の池
ここのアズマヒキガエルも孵化していました。
調査中にやってきた子どもたちは卵塊の場所で動かないオタマジャクシには気がつきませんでした。



20日に降雨があり、その痕跡も残っていましたが、水はどこも澄んでいて、透視度は100cmを軽く超えていました。
調査を終えてから何ヶ所か気になっていた場所の確認をしました。
アブラチャンが咲いていました。

スミレも咲いていました。

コナラの芽生えも見られました。




2014年3月22日 調査結果
調査地点 開始時刻終了時刻 気温℃水温℃ 透視度cmPH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 10:3010:40 10.16.5 1006.9 BTB
B(中央水路末端) 10:4110:50 10.19.5 1007.2 BTB 0.961
A(下の田圃裏) 11:0011:10 14.09.2 1007.0 BTB 0.227
H(上の田圃への導水路) 11:1511:25 13.710.0 1007.2 BTB 0.555
G(湿地再生地の池) 11:4011:49 12.315.0 1007.2 BTB
C(ハンノキ林上の池) 11:5512:06 12.49.2 1007.0 BTB





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