ピクニック広場東階段上斜面の草刈り
日時 2014/1/24(金) 11:00〜14:00 晴後曇
場所 生田緑地ピクニック広場東階段上斜面 
参加者 岩田臣生、(岩田芳美)

ピクニック広場東側の木製階段の上側の斜面(崖面)のアズマネザサ、様々な実生などの刈り取りを行いました。 これはハンショウヅルという植物やタマノカンアオイなどの保護が目的です。
ハンショウヅルはキンポウゲ科センニンソウ属のつる性低木で、花は前年の茎に咲きます。 冬だからといって全面を刈ってしまうと、春になって発芽してきたとしても花を見ることができません。
またタマノカンアオイは常緑です。
このため、ここは地上部の全てを刈り取ってもよい斜面ではありません。
ハンショウヅルは木本だといっても細くて、この時期はどう見ても枯草にしか見えません。 実際、簡単に折れてしまいますが、冬芽はしっかりついています。
アズマネザサなどと絡み合ってしまった糸を解いていくような作業で、しかもその糸が簡単に折れてしまう細くて乾いた枯草でできている、そんな状況です。 人任せにすれば、折られることを心配しなければなりません。
そこで、ここは一人で作業することにしました。
また、斜面に登ることで土を掻き落とすことの無いように、生田緑地運営共同事業体の大畠さんから脚立を借りて作業を行いました。





作業をしていて分かったのですが、ハンショウヅルの実が残っていました。 つまり、冠毛をつけた種子がかなりの数残っていたのです。 この形は何とも魅惑的だと思いませんか。 植物の種子は造形として美しいものが沢山ありますが、これもその一つだと思います。



また、ここにはベニシダなども大きく育っていましたが、今回、大きく育ったシダも刈らせてもらいました。 刈ってみると、下には古いシダの葉が積み重なっていて、その下に菌類が蔓延っていました。 そして、その中に、こんな球状のものがありました。 独立しているものではなく、糸状の根のようなものがついています。 さて、これは何なのか。 こんな所にも不思議なものがありました。




刈ってみると、アズマネザサは大きいものは3m程のものもあり、量もかなりありました。 また、それらに支えられて積もっていた落葉もかなりありました。
刈り取ったものをピクニック広場のカントリーヘッジに運んで、作業を終了しました。

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