学習会「かわさき自然調査団に学ぶ」の講演と渡良瀬遊水池見学
日時 2013/12/15(日) 10:30〜16:00 晴
場所 渡良瀬遊水池、遊水池会館
参加者 岩田臣生、岩田芳美

(午前)
渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会事務局の猿山さんに渡良瀬遊水池を案内していただきました。
この協議会は、長期にわたる運動によって渡良瀬遊水池をラムサール条約登録湿地とすることを成し遂げた団体ですが、 今回、私たち特定非営利活動法人かわさき自然調査団の活動について講演してほしいとの依頼があり、事務局長と水田ビオトープ班班長が講演することにしました。
調査団でも野鳥班の皆さんは良く知っている渡良瀬遊水池でしたが事務局は訪れたことが無かったことから、学習会の前に、猿山さんが案内してくれたものです。
渡良瀬遊水池の第2調整池という区域では湿地の再生に向けた大規模な実験が進められていました。 長い年月をかけて堆積された土の中に眠っていた種子が発芽してくると、既に消えてしまっていた植物が復活してくる可能性があります。 また、新たな植生の遷移の過程に立ち会える機会が生まれるかも知れません。
また、谷中村史跡にも連れて行っていただきました。
1877年に創業した足尾銅山精錬所による鉱毒が渡良瀬川沿岸に広がっていることが分かってから今に至る歴史を後世に伝える象徴的な場所です。
同行予定だった野鳥班の志村章子さんが体調を悪くして来られなかったのですが、彼女がいたら熱弁を聴きながら歩くことができたかも知れません。







(午後)
渡良瀬遊水池はラムサール条約に登録されるほどの大規模な自然生態系が残っており、また伝え残すべき歴史があります。 しかし同時に、大規模河川の治水という国レベルの事業下にあります。
渡良瀬遊水池の自然と歴史を次代に引き継ごうとする渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会の皆さんの努力は大変なものと推察しています。 今回は市民調査の進め方を検討するための学習会として受け止めて、調査団の30年間に亘る活動を紹介させていただきました。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation