川崎の水辺調査



水辺調査 ①
日時 2013/10/11(金) 10:00~12:00 晴
場所 多摩川水系三沢川源流 (麻生区黒川よこみね緑地)上記地図①
参加者 岩田臣生、岩田芳美、佐藤登喜子、吉留憲子、水辺のある里山を守る会(織野 章、窪田迅郎)

黒川よこみね緑地の湿地ははるひ野の住宅地の西端にあります。 はるひ野開発のための環境アセスメントで問題になった生物を保護した場所です。 開発の過程では公団によって手厚く保護管理がされていました。 住宅地が開発され、土地が川崎市の所有となり、その後の保全のために「水辺のある里山を守る会」が組織されました。
私たちは当該地区の保全管理のためのモニタリングを行うわけではありません。 第8次川崎市自然環境調査の活動としての調査を、楽しいボランティア活動として進めているだけです。
植物班は川崎市植物誌、神奈川県植物誌という目標が目の前にあるため、採集調査に熱が入っていますが、水田ビオトープ班の2人にとっては水辺の状態を調べているという段階です。
調査に入りたいということを、織野会長にお願いして了解をえていましたが、そのために同会の窪田さんが来てくれていました。
そこで、挨拶をすませてから、直ぐに調査を始めさせていただきました。

植物班の2人は湿地や周囲の樹林の植物を調べました。
ハリイ類 サンカクイ
水田ビオトープ班の二人は水の中を調べていきました。

天候に恵まれて、コノシメトンボやマユタテアカネが多数見られました。 シオカラトンボは翅がすっかり傷んだものが数匹見られました。
イナゴ類、ヒシバッタ類、イチモンジセセリ、ツマグロヒョウモン、イナゴを捕えたばかりのナガコガネグモなどが見られました。
水際にはニホンアカガエル、水中にはカワニナ、マルタニシ、サカマキガイ、メダカ、ヌマエビ類、ヤゴ数種、センブリ類幼虫などが見られました。
コノシメトンボが産卵している景色を見ていると調査をしていることを忘れて見とれてしまいます。
マルタニシ ヤンマ科のヤゴ ヤンマ科のヤゴ イチモンジセセリ マユタテアカネ コノシメトンボ メダカ いなご ニホンアカガエル
この日の調査を終えたところに、水辺のある里山を守る会の織野会長が見えましたので、一緒に記念写真を撮りました。

帰り道、道路に近い所にヒナバッタがいました。
ヒナバッタ

水辺調査 ②
日時 2013/10/11(金) 12:30~13:15 晴
場所 多摩川水系三沢川源流 上記地図②
参加者 岩田臣生、岩田芳美

この10年で水田が畑に転用されるなど、黒川の景観は大きく変化しています。
水路に溢れていたホトケドジョウはすっかり少なくなっていますが、辛うじて生き残ってはいます。
谷戸の奥の湿地は保全緑地となって、草地に変わろうとしていますが、水流は泥上げをした程度の状態に保全されていました。
水流には、オニヤンマのヤゴ、サナエトンボ科のヤゴ、ホトケドジョウが見られました。
コウヤワラビの群落がありました
黒川の谷戸の水辺でも、セイタカアワダチソウ、ハタケニラ、ツルマンネングサなどの帰化植物が普通に見られます。
ツルマンネングサが繁茂していました

水辺調査 ③
日時 2013/10/11(金) 13:20~13:50 晴
場所 多摩川水系三沢川源流 上記地図③
参加者 岩田臣生、岩田芳美

三面張りの水路は掃除が行き届いてしまっていて、生物が隠れる場所が見当たりません。
それでも、ちょっとした凹みなどに、ホトケドジョウやドジョウは見つかりました。


水辺調査 ④
日時 2013/10/11(金) 14:00~14:10 晴
場所 多摩川水系三沢川源流 上記地図④
参加者 岩田臣生、岩田芳美

少し下流はどうかということで、地点④辺りを調べましたが、確認できた水草はオオカナダモのみでした。 岸から見た時に藻のように見えるのはサヤミドロ属のようでした。



水辺調査 ⑤
日時 2013/10/11(金) 14:25~14:35 晴
場所 鶴見川水系片平川 上記地図⑤
参加者 岩田臣生、岩田芳美

片平川は改修時期が新しいこともあり、三面張りの護岸の表面には何もありません。
吾妻橋の下流は護岸に植物が繁茂していましたが、水流部に水草がある様子はなく、今回は状態確認のみにしました。 カルガモが2羽、見られました。



特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation