連携調査 日時 2013/9/27(金) 9:50〜13:00 晴 場所 川崎区大師河原 (大師河原水辺の楽校) 参加者 大師河原水辺の楽校(佐川麻里子)、岩田臣生、岩田芳美、佐藤登喜子 大師河原調査の第2回目です。 大師河原水辺の楽校の事務局をされている佐川麻里子さんが、今回も、ご同行くださいました。 NPO法人多摩川干潟ネットワークの小泉茂理事長にお会いしました。 普段見慣れていても名前は知らなかったという植物は遠慮なく質問していただくようにしています。 ノチドメが広がっていました。セリ科の多年草です。 アイアシの花が残っていました。 ヨシとの違いも明らかです。 前回は嵐の中の調査でしたが、今回は快晴の清々しい天気に恵まれて、気持ちの良い調査となりました。 ツユムシがいました。 シオカラトンボ♂がいました。見慣れたシオカラトンボとは違うような、塩を吹いているような感じがします。 タマスダレというヒガンバナ科、明治初期に園芸用に輸入された南米ペルー原産の外来植物が花を咲かせていました。 イヌビエの変種のケイヌビエという1年草がありました。見慣れたイヌビエが無精ひげを生やしたように見えます。 歩く先々でトノサマバッタが飛び立ちました。中にはペアもいました。 小さな干潟はカニ類の生息場所です。 土手から水際までの間を種類によって棲み分けをしているそうです。 ここは佐川さんから教えを受けました。 チゴガニ、コメツキガニ、クロベンケイガニ、アシハラガニなど干潟の生き物は魅力的です。 1995年以降、川崎市内のカニ類の記録が報告されていません。 NPO法人多摩川干潟ネットワークが大師河原で調査しておられるので、川崎の生物目録編集については、協働として編集に参加して戴きたいと思います。 トウオオバコがありました。花茎が佐川さんの手の高さまで伸びています。 これは海岸部でのみ見られる植物です。 高水位時に水に浸かり、水位が下がった時にできた水溜りにも、アベハゼ、カニ類、ハイイロゲンゴロウなど、様々な生物が見られました。 無数のアキアカネが飛んでいました。ギンヤンマもいました。 川岸に1本あるハマボウに実ができていました。 ハマボウは神奈川県以西の本州、四国、九州の海岸に生育する植物で、神植誌2001には「県内では三浦半島の天神島が唯一の自生地で、日本列島の分布の北限となっていて、 ハマユウとともに神奈川県指定の天然記念物に指定されている。」とあります。 当該地のハマボウが自生として認められれば、川崎が北限になります。 そういう樹木が大師河原にはあります。 ヒナバッタがいました。 ホソバハマアカザがありました。 神植誌2001によると「県内では多摩川河口、三浦半島の塩湿地に見られる。」とあります。 この他、今回の調査では アキノミチヤナギという植物も採集しました。 これは神植誌2001によると「県内では東京湾沿岸、三浦半島、相模川河口、真鶴に見られるが、自然海岸の消失により減少が著しい。」とあります。 |
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation