生田緑地の谷戸の自然保全活動


9月16日(月)に台風18号が愛知県に上陸し、長野県、栃木県を通って北上しました。 川崎では風雨共に、それ程強くは無かったように感じましたが、水流が土砂で流れを変えることは日常のことなので、点検して、必要な手を入れておこうと思い、生田緑地に出かけました。
谷戸に降りる準備をしていたら、指定管理者の方から、木道の上に落葉があるので掃除したいという相談もいただきました。 これは現状を確認してから話し合うことにしました。
谷戸へ降りる木階段や木道の上には細かい落枝が散乱していました。 特に、上の方では多く、初めて生田緑地の管理を担当することになった立場では気になったのだろうと思います。


水辺保全、稲起し、カナムグラ駆除
日時 2013/9/17(火) 10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地 稲目谷戸
参加者 岩田臣生

湿地
水流の流量は少し増えたように思いました。 水路の途中で、毎回、穴を開けて水が消えてしまう地点は、前回の補修から間もないためか、無事に流れていました。 所々に落葉の溜まりができていましたが、それらを取り除きながら流れを確認しました。
竹林側から導いた水流も半分程度は2段目に流れ込んでくれているようです。 流れが運んできた土砂はかなり溜まっていましたが、これを掘り上げるのは後日にしました。
ヤブカラシの花にアオスジアゲハが来ていました。
オニヤンマが何かを夢中で追いかけているように飛び回っていました。
2段目の水辺にはオオシオカラトンボ♂数匹が陣取っていました。
3段目の池にも水が入っていることを確認しました。
雨に洗われているものの獣糞と思われる塊がありました。 柿の種が多く見られます。 タヌキでしょうか。



上の田圃への水路
ここは予想通り、水が溢れていました。
パイプの出口側に土砂が堆積していました。 ミヤマシラスゲを刈り取って、ジョレンで土砂を掬い上げると、水が噴き出してきました。
それから入口側の水路沿いのミヤマシラスゲやヨシを刈り、泥上げを行い、堰の上側も補修しました。 地面に枝先をつけていた木の枝は、竹の支柱を立てました。
ここの流量は増えていて、溢れはしないものの水位は下がる気配がありません。 木道下のパイプを太くした方が良さそうです。


谷戸末端の水路
谷戸末端の水路の計測調査用堰のところには草が溜まって、大量の水が溢れ出していました。
流れを止めていた草を取り除き、溜まっていた土砂を掬い上げました。 この土砂にはカワニナが幾つも見られましたので、上から流されてきたものかも知れません。

下の田圃の稲起し
下の田圃のイネも今回は半分以上が倒れてしまいました。 そこで稲起しを行いました。
長靴は役に立たないので裸足になって田圃に入りました。 コナギが青い花を咲かせています。
オオシオカラトンボが飛んできて、直ぐ側に止まりました。




上の田圃の稲起し
日時 2013/9/17(火) 10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地 上の田圃の下の段
参加者 岩田芳美

上の田圃の下の段の稲起しを行いました。
チョウジタデ、コナギなどの除草もしながらの稲起しでした。
ここの田圃雑草は田圃全面に広がり、稲を押しやる勢いです。 少し駆除をしておかないと稲刈りが大変と思い除草作業に力を入れた為に時間がかかり、作業は捗りません。 それでも、水につかった稲だけは起こし終わりました。 稲の株と株の間ではコナギが満開。カヤツリグサ科の植物も5〜6種程確認しました。






ウドの花にスズメバチが来ていました。


カナムグラ駆除
日時 2013/9/17(火) 11:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 城山下谷戸の合流付近
参加者 鈴木潤三

カナムグラの駆除を行いました。 今日は木道に近い場所の取り残していたカナムグラを中心に駆除を行いました。 カナムグラの下にはミゾソバが生き残っています。
ツリフネソウの花が目立つようになりました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation