生田緑地の生物の生息環境を再生・保全する活動


下の田圃のコガマ駆除、ヨシ刈り
日時 2013/3/30(土) 10:30〜14:30 曇 10℃
場所 生田緑地 下の田圃とその周辺 
参加者 岩田臣生、岩田芳美

ピクニック広場の草地にタチツボスミレが広がってきました。
昨年3月に斜面下方のミズキなどを伐採して、チョウが吸蜜に集まるような草地にすることを目指しています。
キブシの花は終わりに近づきましたが、ヤマブキが咲いています。 地面には、タチツボスミレが広がって咲き、一つですが、フキノトウが出ていました。 今年は、どんな草たちが花を咲かせてくれるのか、楽しみです。


下の田圃付近のヨシ刈りを行いました。
ヤマザクラが咲き、地面にはオオミゾソバやツリフネソウの芽が出ています。 驚いたことに、ツボスミレが咲いていました。


下の田圃に蔓延ってしまったコガマの駆除を行いました。 駆除と言っても、少しは残ったと思います。それで十分だと思います。
下の田圃は深い湿田です。 水を落とせば、何とか長靴でも入れるのですが、掘り出したコガマの根茎から泥を洗い落して、根だけを取り出すためには水が入っている必要があります。 そのために、ウエイダーを履いて活動しました。
取り出した根茎や、腐っていなかったコガマの茎などは畦の上に積みました。 この畦は、最初はチゴザサの根を積んでつくったものですが、今度はコガマの根を積みました。 足りない所には刈り取ったヨシを置きました。 今度作業をする時に、この上に泥をあげます。 これで、今年はもつだろうと思います。
田圃の中にはホトケドジョウがいました。 アメリカザリガニも1匹、コガマの根茎と一緒に出てきたのですが逃げられてしまいました。


ヤマザクラが咲き、芽吹きも進んで、谷戸は春の装いに変わりました。


ヨシ刈りの後、上の田圃下の草地のカナムグラ駆除も行いました。 この時期のカナムグラは素手で摘まんで、簡単に抜き取れるのですが、言葉通り、無数に生えています。 大きくなると、長袖シャツと皮手袋で肌を守らないと駆除できなくなります。 人為で何とかなるものではないと思うのですが、水田ビオトープ班の女性2人は根気よく、毎年3月から10月まで続けています。


曇って、花冷えの寒い日でしたが、梅畑のベンチテーブルで歓談しているグループがありました。 暖かければ、里山らしい、のんびりとした雰囲気と雑木林の山色を楽しめる絶好の場所なのですが。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation