生田緑地の谷戸の自然保全活動




水辺管理
日時 2013/3/26(火) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生、小泉恵佑、鈴木潤三

竹林地区から出てきて谷戸の左岸沿いに流れる水流が、出口手前で伏流しているらしく、出口のところの橋の下を流れていませんでした。
この日は、この状態を確認し、元のように橋の下を流れるようにすることにしました。
これは、この場所に堰を造って、ここの水位を上げることができれば、ここを流れる水の一部を湿地2段目に誘導できると考えているからです。
水流は橋部から2mほど上の所で岸部に開いた大きな穴に吸い込まれていました。
そこで、穴の部分の土砂を取り除いて、土嚢を2つ置いてみると、橋の方に水が流れ出しました。
流れは橋の下を流れて、元々の状態に戻ったように見えましたが、流れの状態を観察していると、かなりの量の水が途中から逃げ出して伏流していることが分かりました。
そこで、橋の下の左岸部全体に土嚢を並べてみました。 すると、この作業で、橋の下に水流を復活させることができました。
また、湿地側に出た所に土嚢で堰を設けました。
この辺りの水流の岸部はどこにでも穴が開いて水が逃げ出す可能性が高いと思われたため、この状態で少し様子を見ることにしました。
また逃げ出すようであれば補修し、安定しているようであれば堰の土嚢を1段高くして水位を上げ、湿地2段目に水が入るようにしたいと考えています。
城山下谷戸と違って、流量もあるので、湿地の水域を安定させることができると期待しています。 この湿地の水辺では、様々な生物が生息するようになりましたが、夏季に水が涸れて、水域の生物が生き残れなくなることがありました。 特に、近年、長期にわたって降雨が無く、暑い夏となることがあり、谷戸の水流が涸れることが起こるようになりましたので、可能な限りの対策は講じておきたいと考えています。




次に、竹林地区(竹林下)の水流の保全活動を行うことにしました。
水流の上の方の左岸は、地表にアズマネザサが繁茂し、このアズマネザサや樹木の根が堆積土の中に縦横に走っていて、更に下側の飯室層との間に空洞ができています。 岸辺には、この空洞が大きな口を開けていて、降雨時に増水すると水はそこに流れてしまい、その後は元の水流は涸れてしまうということが繰り返されています。
この水流の左岸の部分のアズマネザサを刈り取り、スコップで崩して、穴を塞ぐことを試してみることにしました。 しかし、この堆積土はサラサラなので、大雨が降って、増水したら、簡単に穴が開いてしまうように思われます。
毎年、流れの部分には手を入れてきましたが、今回、初めて岸の部分に手を入れることができました。 また、暫く、様子を見て、考えて、次の手を入れたいと思います。






カナムグラ駆除
日時 2013/3/26(火) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田芳美、城本法子

上の田圃下の草地のカナムグラ駆除を行いました。 カナムグラは双葉の間に本葉が出たばかりです。 これが、御浸しにして食べられるなら、駆除もはかどるのですが。




結婚して活動を離れていた元団員が子どもを連れて顔を出してくれました。 3歳にしては真剣に活動しているところを見ていましたので、1〜2年したら里山倶楽部Aに参加してくれると期待しています。


今日の活動を終えて、湿地上のデッキに集まって休憩し、久しぶりに集合写真を撮りました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation