生田緑地の谷戸の自然保全活動




モニ1000) 水環境調査
日時 2013/3/23(土) 11:00〜14:00 曇
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

モニ1000里地調査 2013年3月の水環境調査を行いました。
生田緑地の桜は満開です。
昨年7月16日に倒木(コナラ)を片付けた時に、アズマネザサの茂みの中にスミレの葉を見つけました。 そこで12月7日に、その辺のアズマネザサを少し刈りました。 そこを覗くと、小さな花が点々と咲いていました。 帰りに調べることにして先を急ぎました。

上の田圃への導水路は、また落葉のために穴がつまり、水が溢れていましたので、流れを邪魔していた落葉を取り除きました。

下の田圃にはカワセミが来ていました。

田圃へのパイプを塞いで、計測樋の方に流れを変えました。 隣地のYさんの梅が伐採されていました。畑を広げているようです。息子さん2人が作業をしていました。

ヨシ原
シュレーゲルアオガエルの声がしました。 池には水が入っていないようで、表面に油膜のようなものが覆っていました。 枯れたヨシの根元から様々な草が新芽を出しています。


階段下の水流
水路から溢れた水が池の方にも行くように、少し手を入れました。


下の田圃
下の田圃の上側の湿地にはキジバトが数羽来ていました。


上の田圃
ウグイスが気持良さそうに囀っています。
アズマヒキガエルの卵は全てオタマジャクシになったようですが、まだ卵のあったところにかたまっています。
タネツケバナが花盛りになりました。



湿地
ムラサキケマンが咲き始めました。





2013年3月23日 調査結果
調査地点 開始時刻終了時刻 気温℃水温℃ 透視度cmPH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 11:2011:30 17.813.0 206.8 BTB
B(中央水路末端) 11:3311:40 17.513.0 1007.2 BTB 1.04
A(下の田圃裏) 11:5012:00 19.812.5 877.2 BTB 0.60
H(上の田圃への導水路) 12:1012:22 18.013.0 387.3 BTB 0.62
G(湿地再生地) 12:3012:37 17.015.0 1006.9 BTB
C(ハンノキ林上の池) 12:4512:54 17.013.0 1007.1 BTB


水環境調査終了後、植物の保護地など、数ヶ所を調べて歩きました。
開花が2〜3週間早いものの、開花株が少なくなっている所もありました。
土曜日ということで、谷戸を歩く人も多く、園路からアズマネザサのヤブを観察していると、「何かいるのですか?」と尋ねてくる人もいます。 「前年にスミレのためにアズマネザサを刈ったところがどうなったかを調べています。」と答えると、 「大変ですね。」と言って立ち去ります。
このような人はいいのですが、「変な奴が園路の外に入っている。」と思われるのは困るので、思うようなモニタリングはできませんでした。
ササ刈りなどをしていた場所の一つでは、予想に反して、小さな淡いピンク色のスミレが咲いていました。 葉の基部が丸まっています。 今後、じっくり観察していこうと思っています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation