生田緑地の生物の生息環境を再生・保全する活動


暑いぐらいの陽気が続いて、様々なスミレが咲きだしているという話をしながら谷戸に降りました。


カナムグラ駆除
日時 2013/3/19(火) 10:00〜12:30 晴
場所 生田緑地 
参加者 岩田芳美、城本法子

上の田圃の下、谷戸の合流付近のカナムグラの駆除を行うことにしました。 カナムグラはまだ双葉の間に小さな本葉が出始めたばかりです。
ハナダイコン(オオアラセイトウ)が咲き始めていましたので、これの駆除から始めました。
隣地から出てくる倒れ竹は景観を壊しています。 観察会の度に、参加者からきつい意見が出されています。 ここの枯れ竹は隣地に押し戻しました。
カナムグラ



湿地のヤマグワ等の除伐、枯草の除去、水路の手入れなど
日時 2013/3/19(火) 10:00〜12:30 晴
場所 生田緑地 
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

湿地に入ると、キジバトが5〜6羽いました。 枯草の上でジッと、寝ているような感じですが、何をしているのか分かりません。

湿地3段目のヤマグワやアズマネザサの刈り取りを行いました。


湿地2段目のヒメコウゾ、ヤマグワの除伐、枯れたオギやススキの刈り取り、ウツギの剪定などを行いました。
また、西端部で、水域の外側に水が溢れていたので、水域の泥あげを行い、畦に積みました。
城山下谷戸の湧水は涸れているに近い状態ですが、ここは普段より多いぐらいの流量があります。 原因はよく分かりません。

1段目の水域にも少し手をいれました。

ウツギの木にトホシテントウの幼虫がいました。
トホシテントウ幼虫

オカスミレ生育地
帰り道、オカスミレが咲き始めているのを確認しました。
まだ2株でしたが、ここでは例年4月中旬に咲いているので、3週間以上早い開花のように思われます。
オカスミレ


管理しているスミレ類生育地のモニタリング
日時 2013/3/19(火) 13:00〜15:20 晴
場所 生田緑地 
参加者 岩田臣生、岩田芳美

今朝、様々なスミレの開花情報がありましたので、スミレ類の保護管理をしている場所のモニタリングをしておくことにしました。

ケマルバスミレの生育地
ケマルバスミレがすっかり衰退し、開花株が20、葉だけの株が20、端の方に残っているだけでした。
ケマルバスミレは、生田緑地では例年4月初旬に開花しています。
ここのケマルバスミレは年々衰退しているように感じていました。 特に、昨夏は沢山の実生木や草に覆われていましたので、これ以上放置することはできないと思い、11月20日に水田ビオトープ班として、実生木の除伐や除草を行いました。
しかし、この日の状態は、ケマルバスミレの生育地とはとても言えないものでした。 今年は、こまめにモニタリングと保護活動を繰り返すという丁寧な管理が必要と思います。
ケマルバスミレ

特別なスミレの生育地 1
ここは毎年、保護のためのアズマネザサ刈りなどを行っている所です。
・開花株は45、葉だけの無花株が60でした。
・ヒメカンスゲが広がっている所がありました。
・ニオイタチツボスミレやタチツボスミレも見られました。
・落葉が多くて、埋もれている株も多々見られました。


ナガバノスミレサイシン
これは生田緑地のいくつもの場所で見られます。 ここでは、1株の開花を確認しました。


特別なスミレの生育地 2
葉だけの株が10。
ヒメカンスゲが開花中。
ヒメカンスゲ

ヒゴスミレの生育地
七草峠の崖面はヒゴスミレ等のスミレの生育を保護して、皆が楽しめるようにしようとしている場所です。
はじめの頃は、植物班と川崎市北部公園事務所と一緒に、アズマネザサ刈りの活動をしていました。
その後、11〜12月に1回、アズマネザサを刈れば保護できそうだということで、行政(業者)が下草刈りを行うことを植生管理計画に定めて、実施してきました。
しかし、最近、ススキの株が大きくなってきて、6月には1回ススキ刈りが必要になってきました。 昨夏はヤマユリが開花したところで、花が見られる程度に、水田ビオトープ班としてススキ刈りを行いました。
今年になって、植物班から「ヒゴスミレが減った。管理が悪い。」と言われたので気になっていました。
現地を見ると、アズマネザサが20〜30cmほどの高さで残っていて、一見、ササ原なのですが、ササをかき分けると、その下にヒゴスミレがありました。 要は、年1回の下草刈りができていなかったということのようです。
花は丁度咲き始めたところといった感じでした。 今までの記録では、3/29〜4/19で、4月初旬の桜の花の下で咲いていました。
下にヒゴスミレがある状態でアズマネザサを刈るのは、行政(業者)には無理と思われましたが、そのままでは、ヒゴスミレを楽しみにしているファンには申し訳ないので、少しササ刈りを行うことにしました。
U字溝に降りて、手が届く範囲を桑切鎌でアズマネザサ刈りを行いました。
作業を終えようとする頃、生田緑地内の清掃をしてくれている管理事務所の人たちが来て、刈って、U字溝に落としてあるササや落葉などは「片付けます。」と声をかけてくれました。


この辺りにもニオイタチツボスミレが見られます。


付近のコスミレ生育地
七草峠のコスミレは園路沿いに植栽された寒椿の下に広がっています。 既に、最盛期を迎えています。
4月の植物の観察会は4月7日ですから、スミレは殆んど終わってしまいそうです。


勿論、タチツボスミレも咲いています。


その他、アオイスミレも咲いていますので、現在、9種のスミレが咲いていることになります。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation