生田緑地の自然保全活動　生物の棲息環境保全2013/1/29

生田緑地の谷戸の自然保全活動

特定の生物の棲息環境の保全
日時　2013/1/29(火) 10:00～12:00　晴
場所　生田緑地　科学館裏谷戸
参加者　岩田臣生

科学館裏谷戸の湧水の滴る泥岩層の露頭と舗装された園路が接している部分は流れ落ちた土砂や落葉が園路の上に広がってしまいます。
生田緑地の清掃を担当している立場からは園路上の落葉や側溝に溜まった土砂は綺麗に取り除きたいところだと思います。
ところが、崖裾に湿地となる平らな部分が無いため、裾に広がった湿った落葉の中にも、ある生物の幼虫が潜んでいる可能性があります。また、こうして湿っている園路上には絶滅危惧Ⅱ類の植物が生育します。そこで、これらの昆虫と植物の保護のために園路上にコーンを置いて保護区を設定しています。本当は通行止めにしてほしいのですが、園路として整備したところは通行止めにはできないと断られています。
それでも、小さな範囲ではありますが、保護区として扱ってくれたことは評価すべきことだと思います。
このため、ここの側溝の泥あげや落葉の管理は私たちが行っています。
生田緑地の清掃を担当している管理事務所から、ここの清掃をしたいという申出がありましたので、急遽、手入れを行い、廃棄してもよいものを園路上に出しておくことにしました。
まず、側溝の泥を携帯シャベルで掬い取って、水辺の数ヶ所に置きました。
泥岩層の露頭面の上にあった大きなエゴノキが根元から倒れていましたが、大鋸を持って来ていませんでしたので、園路に飛び出していた枝のみを切り落としました。
落枝も多く、転がっていましたので、これは拾って、園路へ出しました。コーンで設定した園路内にあるものは清掃対象にするということにしましたので、清掃してくれるはずです。
作業していると、ジョウビタキが出てきて、側溝からあげた泥や落葉の上を歩きまわっていました。

特定の植物の保護のためのアズマネザサ刈り
日時　2013/1/29(火) 10:00～12:00　晴
場所　生田緑地　県の木見本園南
参加者　岩田芳美、鈴木潤三　　　公園管理事務所（佐々木）

ここも保護すべき絶滅危惧種の植物が生育しているところです。ここのアズマネザサは然程元気の良いものではありませんが、80％以上を覆ってしまいましたので刈ることにしました。

作業後の状態を確認していたら、雪で折れたのか、イヌシデが生育地の上に倒れていましたので、これを適当な大きさに切って、運び出しました。

ササ刈りによって出た材は園路の端に積んでおきました。これも管理事務所に片付けてもらいます。

科学館裏谷戸西側の支谷戸付近の園路沿いのアズマネザサも刈りました。ここも、特定の植物の保護が目的です。
支谷戸入口には小さなカントリーヘッジをつくりました。

野鳥ファンらしい数人が、「あちこちササを刈り過ぎだ。」と大声で呟きながら通り過ぎました。
野鳥観察舎前の水辺に野鳥が出てきてくれなかったようです。昨秋、ここの出現数が少なくなったという話が聞かれましたが、原因は不明です。
ただ、ここの水辺にはアオキの茂みがあって、外敵に襲われやすい環境だということは言えます。野鳥にとっては適度に見通しの利く場所の方が利用しやすいと思います。でも、水辺のアオキなどの茂みが必要だという意見が強いので、除伐することができません。

特定の生物の棲息環境の保全日時　2013/1/29(火) 10:00～12:00　晴場所　生田緑地　科学館裏谷戸参加者　岩田臣生科学館裏谷戸の湧水の滴る泥岩層の露頭と舗装された園路が接している部分は流れ落ちた土砂や落葉が園路の上に広がってしまいます。生田緑地の清掃を担当している立場からは園路上の落葉や側溝に溜まった土砂は綺麗に取り除きたいところだと思います。ところが、崖裾に湿地となる平らな部分が無いため、裾に広がった湿った落葉の中にも、ある生物の幼虫が潜んでいる可能性があります。また、こうして湿っている園路上には絶滅危惧Ⅱ類の植物が生育します。そこで、これらの昆虫と植物の保護のために園路上にコーンを置いて保護区を設定しています。本当は通行止めにしてほしいのですが、園路として整備したところは通行止めにはできないと断られています。それでも、小さな範囲ではありますが、保護区として扱ってくれたことは評価すべきことだと思います。このため、ここの側溝の泥あげや落葉の管理は私たちが行っています。生田緑地の清掃を担当している管理事務所から、ここの清掃をしたいという申出がありましたので、急遽、手入れを行い、廃棄してもよいものを園路上に出しておくことにしました。まず、側溝の泥を携帯シャベルで掬い取って、水辺の数ヶ所に置きました。泥岩層の露頭面の上にあった大きなエゴノキが根元から倒れていましたが、大鋸を持って来ていませんでしたので、園路に飛び出していた枝のみを切り落としました。落枝も多く、転がっていましたので、これは拾って、園路へ出しました。コーンで設定した園路内にあるものは清掃対象にするということにしましたので、清掃してくれるはずです。作業していると、ジョウビタキが出てきて、側溝からあげた泥や落葉の上を歩きまわっていました。特定の植物の保護のためのアズマネザサ刈り日時　2013/1/29(火) 10:00～12:00　晴場所　生田緑地　県の木見本園南参加者　岩田芳美、鈴木潤三　　　公園管理事務所（佐々木）ここも保護すべき絶滅危惧種の植物が生育しているところです。ここのアズマネザサは然程元気の良いものではありませんが、80％以上を覆ってしまいましたので刈ることにしました。作業後の状態を確認していたら、雪で折れたのか、イヌシデが生育地の上に倒れていましたので、これを適当な大きさに切って、運び出しました。ササ刈りによって出た材は園路の端に積んでおきました。これも管理事務所に片付けてもらいます。科学館裏谷戸西側の支谷戸付近の園路沿いのアズマネザサも刈りました。ここも、特定の植物の保護が目的です。支谷戸入口には小さなカントリーヘッジをつくりました。野鳥ファンらしい数人が、「あちこちササを刈り過ぎだ。」と大声で呟きながら通り過ぎました。野鳥観察舎前の水辺に野鳥が出てきてくれなかったようです。昨秋、ここの出現数が少なくなったという話が聞かれましたが、原因は不明です。ただ、ここの水辺にはアオキの茂みがあって、外敵に襲われやすい環境だということは言えます。野鳥にとっては適度に見通しの利く場所の方が利用しやすいと思います。でも、水辺のアオキなどの茂みが必要だという意見が強いので、除伐することができません。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation