ハンノキ林林床の保全管理
日時 2012/11/7(火) 11:00〜14:00 晴曇
場所 生田緑地 ハンノキ林
参加者 岩田臣生、岩田芳美
ハンノキ林の保全活動は、2006年12月の樹木調査によってハンノキの分布を調べ、分布図を作成することから始めました。
2007年1月には、ハンノキ林地区の南端の地区のヤマグワやアカメガシワのヤブを伐開することを行いました。
そして、その年の5月には、湿地に育っていたハンノキの実生を5本、その伐開した場所に植えました。
その苗は、蛾や、ハバチや、カミキリムシなどに食害されて、2本を残すのみとなりました。
また、十分な明るさを得られないため、成長は極めて悪い状態にあります。
また、水辺に群生していたアオキの実生は数千本単位で抜き取りました。
2009年1月には、陸地化して乾いていた場所に水路をつくって水を流したり、水たまりとなる窪みをつくる活動を始めました。
水路を掘る時に移植したタマノカンアオイは、今では大きな株に育っています。
また、ヤクシソウも広がってきました。
2009〜2010年には、東側の支谷戸に広がっていた大きなアオキの除伐も進めました。
水辺の生物の棲息域である既存の水流にはなかなか手を着けられずにいましたが、2010年の夏に水流が1〜2週間涸れるという出来事があったことから、
同年11月に初めて既存の水流に手を入れる活動を始めました。
勿論、取り返しのつく範囲でという原則を守って、少しずつ進めています。
この日は、2009年に造った水路や窪みに溜まった泥を上げることを第一目的にして、
周辺の落枝や枯れた樹木を片付けること、林床に広がっているアズマネザサを刈り取ること、アオキ、シロダモ、クサギなど、伸び出した実生を除伐すること、
そして、林床の状態を観察することなどを目的に活動しました。
何故か、40〜50cmのクサギの実生が多く見られました。
キチジョウソウの花が咲いていましたが、キチジョウソウは、この10年で随分生育域を広げているようです。
常緑で密生するので、なかなか他の植物は割り込めないようです。
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