生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃周辺の水辺管理
日時 2012/10/10(水) 10:00〜13:30 晴
場所 生田緑地上の田圃周辺
参加者 岩田臣生

コブナグサが美しい季節を迎えました。


7日(日)に稲刈りを行いましたので、生き物のために田圃に水を湛えたいと思いました。
上の田圃の上空には、アキアカネマユタテアカネオニヤンマなどが乱舞していました。 オダにかけられた稲は1週間しか見られない景観です。 日差しや空気も秋を感じさせてくれます。

まず、水流から田圃へ水を引いている水路の泥あげから始めました。
「ここも水流ですよ。」と言いたかったのでしょうか、オニヤンマのヤゴがのそのそと現れました。

木道を挟んで田圃側の水路の流れが悪くて、手を入れた部分の水が溢れ出しそうになり、慌てて、田圃側の水路の泥あげにかかりました。
こちらは、昨年、手入れを怠っていたためか、溜まった泥の中に草の根が張っていて、泥あげも容易ではありませんでした。
鎌で草を刈り、根を切り、スコップとジョレンを使って、少しずつ、泥を水辺にあげていきました。
時々泥の中からマメゲンゴロウが這い出してきました。
水辺のジュズダマの葉に羽化中のクロコノマチョウがいました。 水路に立っていると目線が低くなるためか、前蛹状態や蛹のクロコノマチョウもいました。


水路が上の田圃につながって、田圃に水が入り始めました。
だいぶ前になりますが、ネパールの棚田では、田圃を維持するために毎年、畦を作り直しているというドキュメントを放映していました。 私たちの田圃も、毎年、手をいれておかないと維持できないようです。
アメリカザリガニを駆除しながら、開けられた穴を塞いで、畦の上に泥を積んでいきました。 田植えや稲刈りの時に子どもたちが壊した畦は直しておかなければなりません。 水が溜まってきたら、今まで何処に隠れていたのか、無数のヤゴが泳ぎだしました。


空腹のために終わりにしましたが、気が付けば、全身泥まみれになっていました。 少し読みが甘かったようです。 上の田圃の上の段だけでも、完了しませんでした。


幸さんの谷戸観察を案内、アメリカザリガニ駆除
日時 2012/10/10(水) 10:30〜13:30 晴
場所 生田緑地の谷戸
参加者 岩田芳美

調査団OGの幸さんが印西市から久しぶりに生田緑地に来訪しました。
谷戸のツリフネソウは実の方が多くなりましたが、オオミゾソバが盛りを迎えています。 そんな谷戸を案内することにしました。

梅畑の所で、10月のモニ1000植物相調査をしていた植物班に会いました。
丁度、梅畑の草地にはコブナグサの花穂が一面に広がっていました。

オダにかけられた稲が季節を感じさせてくれます。


一通り案内して別れた後、上の田圃のアメリカザリガニの駆除を行いました。

アメリカザリガニは、マッカチンは3匹でしたが、小さいものは200匹を超えました。 稲刈りの時にも、子どもたちが沢山採集したはずなのですが、田圃はアメリカザリガニにとっても格好の繁殖の場となっています。 今年は、田圃の手入れをしながら、アメリカザリガニの駆除を徹底してみたいと考えています。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation