生田緑地の谷戸の自然保全活動




モニ1000) 水環境調査
谷戸の湧水が危ない!

日時 2012/8/28(火) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

モニ1000里地調査 8月の水環境調査を行いました。
ツクツクボウシが煩いぐらいに鳴いていました。

上の田圃への導水路の水が逃げ出して、田圃は勝手に中干しされていました。 イネはいいのですが、水生生物がどうなっているのか、気になります。 水流の流量自体少なくなっていますが、田圃へ流れるように水路を補修しました。


下の田圃の裏の水流は草に覆われて近づけませんでしたので、 カナムグラ、オオミゾソバ、ウドなどを、鎌で刈って、水面を開放し、田圃へのパイプの口を塞いで、計量樋の方に流れるようにしておきました。
水流にはホトケドジョウ、カワニナ、シマアメンボが見られました。


【K】10:30〜10:43 ヨシ原の池
水が少なくなっていて、そこに 4〜5cmのアメリカザリガニが10匹ぐらい見られました。 水を汲もうとすると、アメリカザリガニが逃げ惑って、水を濁らせてしまいます。
オオシオカラトンボが1匹、ヨシの茂みの中を飛んでいました。
水温は27℃でした。

【B】10:45〜11:00 ヨシ原階段下の水流
水が流れていません。 計測用の樋から僅かに、滴っているだけです。 5Lのバケツがいっぱいになるまで待っていられません。計測を諦めました。


【A】11:05〜11:25 下の田圃裏の水流
水量は少なく、0.07L/sec.でした。
田圃のイネは元気ですが、雑草が繁茂し過ぎていました。 少し手を入れておかないと、弱い植物は負けてしまいます。

【H】11:30〜11:39 上の田圃の導水路
ここの水量の方が、いくらか多くて 0.10L/sec.でした。
イヌトウバナの花が盛りになっていました。


【G】12:10〜12:20 湿地3段目の池
湿地3段目は全域、水が涸れていました。 水環境調査は調査不能です。
2段目も涸れていましたが、まだ、土が湿っています。
1段目の途中で水が消えています。 2段目まで流せないかと、水路の泥を上げようとしましたが、水量があまりに少なくて、対策の立てようがありません。
このまま雨が降らなければ、湿地の水辺の生物は生き残れないでしょう。

【C】12:30〜12:40 ハンノキ林上の池
水は黄濁していて、水温は24℃にもなっていました。
水面のアメンボも少なくなったように思えます。


2012年8月28日 調査結果
調査地点 気温℃ 水温℃ 透視度cm PH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 29.5 27.0 15 7.2 BTB
B(中央水路末端) 29.7 23.7 20 6.9 BTB 0.00
A(下の田圃裏) 33.0 21.5 33 6.9 BTB 0.07
H(上の田圃への導水路) 30.0 22.0 26 7.4 BTB 0.10
G(湿地再生地)        
C(ハンノキ林上の池) 30.0 24.0 17 7.0 BTB





カナムグラ駆除
日時 2012/8/28(火) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田芳美、金子文隆、山本脩介

上の田圃付近の植物の全てを覆い尽くすような勢いでカナムグラが伸びています。
炎天下で全身汗にまみれてのカナムグラ駆除は2時間が限度です。一区切りついたところで駆除活動をストップしました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation