生田緑地の谷戸の自然保全活動



湿地の水辺保全、キヅタ駆除
日時 2012/3/8(木) 10:00〜14:00 曇 10℃
場所 生田緑地 湿地とその周辺
参加 岩田臣生、岩田芳美

ウグイスの声を聞きながら谷戸へ降りました。 コジュケイも鳴いていました。
ハンノキ林に入って直ぐ左側の所に直径5cmほどのシラカシが折れていました。これも雪によるものでしょうか。伐採しました。

盗掘されたと思っていたザゼンソウが漸く姿を現しました。 先が切除されています。
このザゼンソウは太い木の根に守られています。前にも掘られて穴が開いたままになっていたことがあって、その時に確認していたのを忘れていました。 今回も守られたようですが、毎年1月に咲いている花は咲けませんでした。

湿地の上のエゴノキです。昨日、確認したものです。 折れた箇所は中が空洞になっていて、弱っていたようです。 この枝を伐りました。



湿田や湿地のやっかいな雑草がチゴザサです。 放置しておくと、年々、根が増えて絡み合い、厚くマット状になって、他の植物が育てなくなってしまいます。 湿地の2〜3段目は、このチゴザサが一面に広がってしまいました。
ある植物を保護するための夏期の草刈りは5回ぐらい必要な状況になりました。 そこで、チゴザサの根を取ることにしました。
2004年の田圃再生と同じ作業を行って、浅い田圃をつくるイメージです。
今回も土はできるだけ落して、根だけを取り除きます。 土の中にあると思われる種子を残すためです。
道具は備中鍬、スコップ、そして鎌を使いました。 田起こし同様、注意して鍬を使ても、泥水が体にかかってきます。 全身に泥はねの模様がついてしまいます。
湿地のハンノキには、時々、シジュウカラやエナガがやって来ました。竹林の中からウグイスの声がしていました。


湿地の上側の地区のキヅタ駆除を行いました。
ここのキヅタの層はまだ薄かったのですがスミレを覆い、ヤブランやミヤマシラスゲの根にまで絡んでいて思いの外に面倒な作業となりました。
双葉のアオキを抜きながら今日の作業として考えていた面積の3分の2のキヅタをとることが出来ました。


休憩時にアズマヒキガエルの様子を見に行きました。
上の田圃は2匹に増えていて、周囲の枯れ草の中から鳴き声が聞こえました。
いつの間にか、コハコベが咲いていました。

ハンノキ林の林床にはミヤマカンスゲが開花していました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation