生田緑地の谷戸の自然保全活動

枡形山広場西端地区のササ刈り
日時 2012/2/13(月) 10:00〜13:00 曇後晴、6〜9℃
場所 生田緑地 枡形山広場西端地区
参加者 岩田芳美、
    白澤光代(生田緑地の雑木林を育てる会)

枡形山広場西端部、枡形門わきから戸隠不動尊跡への出口までの間の柵の外側のアズマネザサ刈りを行いました。
アズマネザサではなく野草が花を咲かせる林床にするのが目的です。
枡形門付近の案内板の後のササ藪の中には空き缶やペットボトル等が捨てられていました。毎年作業を続けてゴミを捨てにくい環境にする必要がありそうです。
また、シラユキゲシも出ていました。緑地の中、数ヶ所で植物班が駆除活動をしている植物です。さっそく目につく範囲のシラユキゲシは抜き取りました。
昨年アズマネザサ刈りを行った時は、西側の柵の外側にはネコの糞が数ヶ所にあり、不愉快な気分になりましたが、 今年はネコの糞も無く気持ちよく作業を終了しました。


城山下谷戸〜ホタルの里の植生管理
日時 2012/2/13(月) 9:30〜14:30 曇後晴、6〜9℃
場所 生田緑地 城山下谷戸〜ホタルの里
参加者 岩田臣生

城山下谷戸の水流が消えているのが気になっていたので状態を確認しておくことにしました。
芝生広場から枡形山へ続く自然探勝路のデッキが新しくなっていました。 木製階段の途中が不安定になっていたので、階段を付け替えるのだと思っていたら、下のデッキの交換だったようです。
水辺を見ると探勝路付近は、量は少ないながら、水が出ています。 しかし、僅か数m入ったところから出ているだけで、上流には水流がありません。 ジョレンで柔らかい土を掬いとろうとしましたが殆ど掬えません。 水はかつての流れとは別の方向から流れてきているようです。
そこで、水源になっていると思われる湿地の方から探ることにして、アオキの茂みを通って湿地まで行きました。
水は湿地から流れ出ていましたが、本当に少ない量で、数m流れてアズマネザサの茂みに消えていました。 その湿った部分をジョレンで探ってみましたが、底土は硬く、泥が溜まっているという状態ではありません。
湿地はどうなっているかと見ると、一面に落葉が散り敷かれていて、水面は見当たりません。 源頭部の水が無いのでは、水流の再生は考えようがありません。 もう少し調べてから方法を検討することにします。

探勝路に戻ったところで、探勝路沿いの柵が壊されているのが気になったので、ここに落枝や除伐材を積んでカントリーヘッジにしてしまうことにしました。
この辺りにはアブラチャンが何本も集まっています。 しかし、昨年9月の台風は、このアブラチャンにも被害をもたらしていました。 折れたり、倒れたりしたものは仕方ないとして、根元付近に繁っている大きなアオキは除伐しておくことにしました。 その除伐材をカントリーヘッジとして積み、柵につくられた穴を塞ぎました。

それから稲目谷戸との合流付近の様子を見に行きました。 池を掘って、水の流れを変えた場所です。
この辺りにくると、そこそこの水量があります。 池には、少ないながら、水が溜まっていました。
水流部分に溜まった泥を掻きだして、水辺のヤツデ、アオキなどを除伐しました。
斜面の裾刈りもしたいところですが、この日はここまでとしました。

ホタルの里の樹林を調べることにしました。 田圃が放置されて、樹林が形成されたところです。
ホタルの里整備事業で造成された水路と斜面との間の部分ですが、かつて田圃だったところだけに、今では水路の岸が崩れ、湿地となっています。 樹林の林床にはアオキ、その他の常緑樹が大きくなり始めています。 水辺の生物が生息しやすく、また木道からの心地よい景観をつくるための活動を少しずつ始める時期に来たと思います。
そう思って、谷戸の合流部から手を入れてみたのですが、林床のキヅタが凄く、絡み合って10cm以上の厚さの層を形成していて、 僅かの面積のキヅタを剥ぎ取っただけで、この日は止めることにしました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation