生田緑地の谷戸の自然保全活動

湿地のヤマグワ、ヒメコウゾ除伐
ピクニック広場東斜面のキヅタ剥ぎ取り

日時 2012/1/31(火) 11:00〜14:20 晴、強風、5〜7℃
場所 生田緑地 ピクニック広場、湿地
参加者 岩田臣生,岩田芳美

ピクニック広場東斜面のキヅタ剥ぎ取り
ピクニック広場東斜面は生田緑地植生管理協議会市民部会による下草刈り後3年が経過しましたが、キヅタとアズマネザサが優占していて、草本類が殆ど見られません。
夏期の林床が、夏草が繁茂できるだけの明るさになっていないということだと思います。
ピクニック広場地区の植生管理については様々な意見が出されていますが、「取り返しのつく範囲でやってみて考える」を基本にしながら、間伐(樹木の伐採)にも着手することにしました。

その前に今回は、一面に広がったキヅタを剥ぎ取る活動を行いました。
キヅタはウコギ科キヅタ属の常緑つる性木本で、フユヅタとも呼ばれます。
活動を始めてみて、落葉層が予想以上に厚いことが分かりました。落葉かきも必要と思われます。
(上左)活動前、(上右)活動後

(上)この日、剥ぎ取ったキヅタ

(上)キヅタも階段付近では実をつけています。葉の形状も異なり、全く別の植物に見えてしまいます。


湿地3段目のヤマグワ、ヒメコウゾの除伐
2年間放置したためヒメコウゾなどは根元直径5cm、高さ3mにもなってしまいました。 そこで、今日はヤマグワ、ヒメコウゾを除伐することにしました。
作業をしている真上の枝にシジュウカラやエナガが来て、夢中で何かをついばんでいました。
ヤマグワ、ヒメコウゾが無くなると、アズマネザサが目立つようになりました。 アズマネザサも高さ3mクラスが何本もありました。
ヨシやオギはすっかり元気を失っているようです。
次回の湿地の活動で、これらは全て刈り取ろうと思います。 その上で、湿地再生地全域についての水辺管理について再検討したいと思います。

(上)ヤマグワやヒメコウゾが繁茂した湿地3段目

(上)ヤマグワ、ヒメコウゾ除伐後

(上)除伐したヤマグワ、ヒメコウゾの山

(上)ハラビロカマキリの卵
除伐した枝にはオオカマキリやハラビロカマキリの卵がいくつも見られました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation