生田緑地の谷戸の自然保全活動


萌芽更新地区上の園路の上側斜面の裾刈り
日時 2011/12/12(月) 10:00〜14:00 快晴
場所 生田緑地萌芽更新地区 A06
参加者 岩田臣生、岩田芳美、小泉恵佑、城本法子

園路にアズマネザサが侵入したり、頭上から覆うように伸びているところがあり、来園者から苦情が出ているという指摘があったことから 萌芽更新地区上側の園路の上側について裾刈りをすることにしました。
これは同時に、ここに生えている植物の保護にもなります。 様々な野草が、この裾の部分で花をつけてくれることを期待して行いました。

萌芽更新地区上の園路の中央、A06-3に接している部分に荷物を置いてから活動を始めました。
ここから南側の園路のうち一番北側の北向き崖面にはアオキが繁茂し、園路に押し出していました。 ここには大事な野草が2種あります。

この園路の中程の西向きの崖面は少しえぐれていて、崖上に生えているアズマネザサの根が氷柱のように垂れ下がっていました。

一番南の部分では、アズマネザサに埋もれていたカントリーヘッジ用の支柱が現れました。 この辺りのアズマネザサは長いものが多かったので、ここに積みました。


今度は北側に続く園路です。 丸太階段の園路に侵入していたアズマネザサやアオキを刈り取っていくと、園路沿いは傾斜が緩いことが分かりました。 平坦と言ってもいいぐらいです。 しかも南向きで日当たりが良さそうです。 もう少し広い範囲をササ刈りしてみたいところです。

その先で園路は北に向きます。 この辺りの両側は少し作業が足りなかったようです。

更に降って分岐点までの範囲はカシワバハグマやコウヤボウキを残してアズマネザサのほかシダも刈りました。 種子が飛び散らないように注意しながらの作業でした。

ノササゲの実が熟して、まだ残っていました。

萌芽更新地区のA06−1内のササ刈りも行いました。 昨日の里山倶楽部Aの作業の続きです。

萌芽更新地区上の木道の手摺りは13年経過して腐り始めています。 近くのハンノキが区域上空に幹を傾け、枝を広げていることから林床を明るくするために伐採したいと考えていますが、 手摺りの上に倒れることは必至なので私たちは手を出せません。
萌芽更新地区は、萌芽更新を繰り返す伝統的な里山管理をする場所として位置づけたことから 他地区に比べれば頻繁な植生管理をすることとなります。 休憩のためのベンチを、来園者の通行の妨げにならない場所に欲しいところです。
休んでいるとエナガの群がやって来て、暫く、枝から枝へ飛び移って何やらついばんでいました。 私たちには目もくれません。

コナラやクヌギの鮮やかな黄葉がまだ続いています。

ピクニック広場東斜面上のメグスリノキが紅葉し始めました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation