生田緑地の谷戸の自然保全活動




ピクニック広場東側斜面の落枝の片付けなど
日時 2011/19/25(火) 10:00〜12:30 晴、23℃
場所 生田緑地ピクニック広場東側斜面
参加者 岩田芳美、城本法子、小泉恵佑、金子文隆

台風15号によって折れたり、倒れたりした樹木は多く、園路を塞いだものなどは直後に、 多摩区道路公園センターの職員によって伐採・除去されたと聞いています。 ただ、件数も多かったことから、伐られた枝などはその場に放置されているものが多く見られます。 園路から取り除けばいいという発想から樹林内に放り込まれているものも多く、少しずつ片付けていかないと 気持ちのいい景観とは程遠いものになってしまいます。
そこで、稲目谷戸の景観回復のための活動を進めています。 この日は、谷戸の降り口付近、ピクニック広場東側の落枝等の片付け、そして合わせて実生アオキやヤツデなどの抜き取りを行いました。
作業を始めて直ぐに、谷戸に降りる階段の途中に大型犬のものと思しき糞を見つけて処理をしました。
また、10時過ぎにツクツクボウシの弱々しい鳴き声を聞きました。そろそろ終りでしょうか。


種子を結んでいたはずのオカタツナミソウが再度、花を咲かせていました。 狂い咲きでしょうか。

ナギナタコウジュの花もそろそろ終りでしょうか。



里モニ) 水環境調査
日時 2011/10/25(火)10:00〜12:10 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

10:05 ヨシ原
ヨシ原の池はいっぱいの水を湛えていましたが、藻の残骸のようなものが浮いていました。
マユタテアカネ?らしきトンボが池の上を飛んでいました。


10:20 近くの水流
流量は多く、1.26 /secでした。

10:35 下の田圃裏の水流
土曜日の雨は相当降ったようで、土砂が田圃へのパイプを埋めてしまい、田圃に水が入っていませんでした。
そこで、そのまま調査を行った後に、水流および田圃の両方の土砂を掬い取り、パイプの掃除をして、何とか水が流れるようにしました。


11:00 上の田圃の導水路
近くでアブラゼミが鳴いていました。こんなのを残蝉というのでしょうか。
木道の手摺りにはマユタテアカネが数個体見られました。
また、オニヤンマが飛んでいました。

11:30 湿地3段目の池
湿地再生地への水が止まっていました。 調べてみると、当該地への水流の途中に穴が開いて、そこから流れ出ていることが分かりました。 この部分を土嚢堰をつくってから約7年経ちますから、造り直さないと駄目かも知れません。 この日は、応急的に穴を踏み潰して、水流を湿地に導きました。

11:52 ハンノキ林上の池
ハンノキ林内でも、アブラゼミの声が聞かれました。

2011年10月25日 調査結果
調査地点 気温℃ 水温℃ 透視度cm PH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 21.2 19.0 100 6.9
B(中央水路末端) 21.0 18.6 87 7.1 BTB 1.26
A(下の田圃裏) 21.5 18.4 60 7.0 BTB 0.78
H(上の田圃への導水路) 23.0 18.5 17 7.3 BTB 0.57
G(湿地再生地) 25.0 20.0 30 6.9 BTB
C(ハンノキ林上の池) 23.0 19.0 62 6.6 BTB





クリの実の植え込み
日時 2011/10/25(火)13:00〜14:00 晴
場所 生田緑地飯室山南皆伐更新地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美

城山下谷戸で採集したクリ 20個ほどを皆伐更新地区に植え込みました。
コナラ実生が少ない上の方に植える場所を探しましたが、切株と実生の位置を考えると、植えなければならない場所は殆ど無さそうです。 結局、4ヶ所に埋めました。
前回抜かれて集められていたコセンダングサが花序を上に向けて咲いていました。 抜いておかないといけないと思って、抜こうとして分かったのです。 生命力の強さに驚かされました。



飯室山広場の落枝片付け
日時 2011/10/25(火)14:00〜14:30 晴
場所 生田緑地飯室山
参加者 岩田臣生、岩田芳美

飯室山山頂の広場には伐採材が積まれ、落枝が放置されていました。
そこで、来園者が不快に感じない程度には片付けようということで活動してしまいました。
作業前 作業後 作業前 作業後 作業前 作業後
トキリマメの実が色付き始めていました。

園路沿いには、シロヨメナ、カシワバハグマ、ヤクシソウなどが観察されます。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation