生田緑地の谷戸の自然保全活動
コブシの花が咲いています


下の田圃の田起こしスタート
日時 2011/3/26(土)10:00〜14:00 快晴
場所 生田緑地城山下谷戸地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、佐藤利奈

昨年は苗づくりに失敗して3枚の田圃に植えるだけの苗を用意できませんでした。 このため、下の田圃は稲を植えずに様子をみていたところ、一面にオオミゾソバが繁茂し、ミゾソバ畑状態となっていました。
そこで、早めに一度、田起こしをしておくことにしました。

参加予定の佐藤さんが遅れるという連絡が入りましたので、先に谷戸に降りて、ハンノキ林から田圃までの水辺の状態を調べていくことにしました。
ハンノキ林の中は順調に水が流れていました。
湿地再生地の水域にも水は流れていましたが、一部に落葉の溜まっているところがあったので、これを取り除きました。 タネツケバナやオオイヌノフグリが咲いています。

上の田圃では、木道下に置いておいたプランターを集めて、ざっと洗い、木道の上に並べました。
稲の苗づくりに使うプランターです。帰りに回収して帰りますが、それまで乾かしておこうということです。
アズマヒキガエルの卵は殆ど孵化を終えたように見えますが、水温が低いのか、動く気配がありません。

そうこうしているところに、佐藤さんが到着しましたので、下の田圃に移動しました。
下の田圃のミゾソバは発芽し始めていて、カイワレのような双葉が広がっていました。
まずは沢から引いていた水を止め、堰にしていた土嚢を全て外して、そこに手網をセットしました。
水をできるだけ落とさないと作業ができません。
近くで、ウグイスが鳴いています。

この田圃は深くて、歩き方を誤ると長靴に泥水が入ってしまいます。佐藤さんは諦めて裸足になりました。
ミゾソバの根はまだ伸びだしたばかりです。田の泥の中にすき込んでいきました。
でも、ヨシは広がってしまったようで、田圃の中のあちこちに数十本のヨシの芽が出ていました。 こちらは、なかなか取るのが大変です。
泥に足を取られながら、体中に泥はねを浴びながら、もう一息で完了というところまでいきましたが、この日の活動は終了することにしました。
1年間放置したツケは1日の活動で取り返せるものではありません。
活動中に採集できたアメリカザリガニは 7匹でした。
私たちが引き上げると、直ぐに、コサギが1羽やって来ました。

生田緑地ではコブシ、キブシ、ヤナギの花が咲いています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation