生田緑地の谷戸の自然保全活動

B10
城山下谷戸の水流の再生
日時 2011/3/13(日)10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地城山下谷戸地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、佐藤利奈、雛倉正人、八尾百香

11日(金)の地震による災害が生田緑地でも発生しました。 七草峠〜枡形山が通行止めになっていました。
また、活動場所 B10 へ向かう尾根路でも、園路に亀裂を生じている場所がありました。

この日は、まず B10(1)で 3月9日に行った谷戸の水流の再生活動の続きを行うことにしました。
現地に着いて、先日実施した部分を見ると、作業した場所の上から1/3ぐらいの所で水が消えていました。 湧水量が激減して、地面にしみ込む量に追いつけなくなったようです。
ただ、水が残っている所ではカワニナが活動していました。
水底を踏み捏ねる作業をしてから、このエリアの末端に池を掘りました。 池と言っても、水が入らないので、まだ単なる穴に過ぎません。
ここから掘り出した土を使って土嚢をつくりました。
辺りのアブラチャンやウグイスカグラは花を咲かせています。

次に、2月19日の里山倶楽部(生田緑地植生管理協議会市民部会)でヤマグワを除伐した区域 B10(2)の中央部の水流の途中にいくつかの堰を設けて、 水流に段をつける活動を行いました。 今回は、B10(1) でつくった土嚢を使って3ヶ所に堰をつくり、B10(3) に入ったところで流れる方向を変えておきました。 これで少し様子を見たいと思います。
B10(2) の戸隠不動跡側は、2005年2月まで住宅が建っていた所です。 このためか、水流の溝は深くなっていて、ゴミも捨てられていました。 見つけたゴミは取り出しました。
堰を設けることで土砂が堆積し、溝が浅くなることを期待しています。
このエリアのゴミは際限なく出てくるように思えます
作業終了後、ホタルの里を回って、状態をチェックしながら引き上げました。
暖かい陽気のせいか、キタテハ、アカタテハ、テングチョウ、ムラサキシジミなど゛成虫越冬しているチョウが飛び出しました。
ウグイスやシジュウカラの囀りも明るく、春らしい陽気の1日でした。
また、アズマヒキガエルの卵の孵化も始まりました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation