川崎の野生生物
マメコガネ

甲虫目コガネムシ科 Popillia japonica Newman, 1841
体長 8〜15mm、日本全土に分布、成虫は夏〜秋に出現、マメ科植物、ブドウ類、ヤナギ類など様々な植物にやってきて花や葉を食べる。
マメコガネは日本在来種だったが、1916年にアメリカ合衆国のニュージャージー州・リバートン(Riverton)で発見された。 これらはアメリカで甲虫類の検疫が始まった1912年以前に、日本から輸出されたアヤメの球根に幼虫が紛れて移入したものと考えられている。
以後、マメコガネは天敵の少ない北アメリカで一気に分布を広げ、重大な農業害虫となってしまった。 太平洋戦争時には「日本憎し」の宣伝材料にマメコガネも使われたほどであったといわれる。 日本発の外来種であることから、現地では"Japanese beetle"(ジャパニーズ・ビートル)と呼ばれて嫌われている。

写真/ マメコガネ 2005/8/7
写真/ マメコガネ 2006/9/2 生田緑地にて、岩田臣生撮影


特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation