川崎の野生生物
カニグモ科

アズチグモ



アズチグモ
クモ目 カニグモ科 アズチグモ属 Thomisus labefactus Karsch, 1881
本州〜九州,韓国,中国などに分布し,野山の草や低木の上に棲んでいて, 両前脚を広げてほかの昆虫などを待ち伏せ,捕食する. 都市部では稀だが人里周辺でも見られる.
成虫は6〜8月に見られる. オスは成熟すると成虫になる前のメスの腹部に乗り,メスが脱皮して成虫になった時に交接する.
産卵は7〜8月で,草木の葉を巻くようにしてその内側に卵嚢をつけ, メスがその上にいて守っているのが見られる.
孵化した幼生が卵嚢から出てくるのは9月頃で,幼生で越冬し,翌年の夏に成熟する.


キツネノマゴの花で待ち構えてハチを捕らえたアズチグモ 
2011/9/6 生田緑地(岩田芳美)




ワカバグモ

クモ目 カニグモ科 ワカバグモ属 Oxytate striatipes L.Koch 1878
北海道,本州,四国,九州に分布し,樹木の葉上を徘徊している.
成虫は5〜11月に出現.


ワカバグモ 2005/10/21 生田緑地(岩田臣生)




特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation