川崎の野生生物
爬虫類 ヘビの仲間
川崎で記録されているヘビは次の8種です。
アオダイショウ  シマヘビ  ジムグリ  シロマダラヘビ
タカチホヘビ  ヒバカリ  マムシ  ヤマカガシ


アオダイショウ

神奈川県要注意種
有鱗目ナミヘビ科ナメラ属 Elaphe climacophora (Boie, 1826)
日本固有種、全長100〜200cm、日本本土最大のヘビ
樹上で休んでいたりするが、活動領域は広範囲であるが人の生活に近い場所に生息していて、ネズミを餌にしている。 天敵はタヌキやカラスである。
5〜6月に交尾し、7〜8月に7cm弱の卵を、4〜17個産む。卵は47〜63日で孵化する。


(上)アオダイショウ

(上)アオダイショウ幼蛇



シマヘビ

神奈川県要注意種
有鱗目ナミヘビ科ナメラ属 Elaphe quadrivirgata (Boie, 1826)
日本固有種で,北海道,本州,四国,九州,大隅諸島に分布.
体長80〜150cm,淡黄色に4本の黒い縞模様を特徴とするが,縞の全くない個体もある.虹彩が赤い.
食性は広範であるが,カエル類が多く,生田緑地の谷戸ではシュレーゲルアオガエルの繁殖期には田圃に居ついている.
4〜5月に交尾,7〜8月に4〜15個を産卵.


シマヘビ(成蛇) 2006/5/24 生田緑地,岩田臣生撮影

シマヘビ(成蛇) 2010/5/64 生田緑地,岩田臣生撮影

シマヘビ(幼蛇) 体長30cm 2011/9/23 生田緑地,岩田臣生撮影



ジムグリ


有鱗目ナミヘビ科ナメラ属 Elaphe conspicillata (Boie, 1826)
日本固有種、全長70〜100cm
体色は赤みがかった茶褐色で、黒い斑点が入る。斑点は成長に伴い消失する。腹面の鱗(腹板)には黒い斑紋が入り、市松模様状になる。
頭部にアルファベットの「V」字の模様があり、この線が眼にかかるところが学名の由来(鼻眼鏡の意)となっている。
ネズミなどの動物食で、5〜6月頃に交尾し、7〜8月頃に1〜7個の卵を産む。
第1次川崎市自然環境調査報告書に記されたが、その後の記録は無い。





シロマダラ


有鱗目ナミヘビ科マダラヘビ属  
日本固有種、全長は35〜70cm
体色は淡褐色で黒い横縞が入る。幼体の体色は和名の通り白く、後頭部に1対の白い斑紋があるが、成長に伴い体色は褐色味を帯び斑紋は消失する。 上顎の歯列には左右それぞれ2カ所の欠損部があり、学名の属名は「歯が2つ無い」の意味。
夜行性で、カナヘビ、トカゲ、タカチホヘビなどの爬虫類を食べる。




タカチホヘビ


有鱗目ナミヘビ科 属 Elaphe climacophora (Boie, 1826)






ヒバカリ

神奈川県準絶滅危惧種
爬虫綱 有鱗目 ヘビ科 Amphiesma vibakari (Boie 1826)
日本固有種で、ほぼ日本全国に分布している。
神奈川県レッドデータブック2006によると、県内分布は「平塚市、藤沢市、小田原市、相模原市、厚木市、大磯町、大井町、山北町、箱根町、愛川町。他の市町村は情報不足。」とされている。 環境省RLでも情報不足とされている。
湿地や水田、水路脇など湿った環境を好み、カエルやミミズ、水中に入ってオタマジャクシや小魚などを捕食する。
5〜6月に交尾、7〜8月に産卵。10〜4月に冬眠。


ヒバカリ(成蛇) 2005/5/7 高津区久末緑地,岩田臣生撮影

ヒバカリ(成蛇) 2010/5/17 生田緑地,岩田臣生撮影

ヒバカリ(幼蛇) 2018/4/15 生田緑地,岩田臣生撮影、里山の自然学校「春の里山」で佐藤功一採集



ヤマカガシ

神奈川県要注意種
爬虫綱 有鱗目 ヘビ科  

ヤマカガシ 2007/8/13 八ヶ岳少年の家、岩田臣生撮影、里山の自然学校OB会





特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation