日時 2017/9/24(日) 10:00〜12:00 曇
ガイド講師 水田ビオトープ班(岩田臣生)
サポート 事務局 岩田芳美
観察会参加者 19人(大人 15人、子ども 4人)
市内 10人: 麻生区 1、多摩区 3、宮前区 3、幸区 1、川崎区 1、不明 1
市外 9人: 横浜市 3、藤沢市 1、狛江市 5
生田緑地観察会「里山の自然」2017/9/24 は下図のルートを歩き、この季節の動植物を観察して、都市公園「生田緑地」に残された里山の自然を楽しんでもらいました。
観察会の主対象とした谷戸は、ガイドを担当している水田ビオトープ班が保全活動を行っています。
この季節は、オオミゾソバやツリフネソウが咲き始め、マユタテアカネが飛び始め、里山の自然学校の子どもたちが植えた田圃の稲が色づいています。
科学館からは遠いのですが、初秋の谷戸のとっておきの景観を楽しんでもらいました。
青少年科学館前に集合してから出発しました。
クスノキの辻付近で、小さなハギ、ヌスビトハギ、クズなどの花を観察し、ミンミンゼミの声に包まれて中央園路を上りました。
この坂は急勾配ではないのですが、観察対象の少ない日は辛く感じる参加者も多いと思います。
キタキチョウ、クロヒカゲ、アカボシゴマダラ(外来種)などが現れてくれましたが、オトギリソウの実、コスミレの実などの観察で気を紛らせながら歩きました。
勾配が緩くなった所で、ノササゲやヒヨドリジョウゴの花に出会え、坂道を上り終えました。
谷戸に降りる階段の所では、生田緑地で一番普通に見られるシダであるベニシダを観察しました。
ピクニック広場まで降りてくると、様々な花に出会えることになり、ホッとしました。
市民部会での話し合いを重ね、ヤマグワなどの暗い樹林を伐開し、アズマネザサを刈り、ミズキなどを伐採し、草地を目指した植生管理の成果が現れていると思います。
ヤブミョウガ(実)、ハギ(花)、ヤブマオ(花)、ツリフネソウ(花)、ヤブマメ(花)、ハナタデ(花)、ヒメキンミズヒキ(花)、キツネノマゴ(花)、トモエソウ(実)、ヤブタバコ(花)、
ヤマホトトギス(花)、ミズヒキ(花)、イノコズチなどが観察できました。
ビロードハマキがアズマネザサの葉上にいました。色鮮やかな蛾で、今年は良く出会います。
ピクニック広場を過ぎると園路上のドングリが目立つようになり、子どもたちは途端に元気になりました。
コナラのドングリであることから、コナラ(樹木)も観察し、この辺りの雑木林の代表的な樹木であることを話しました。
萌芽更新地区下では、ヒヨドリバナ(花)、ツルニンジン(花)、ヤマウド(実)、チヂミザサ(花)などが観察できました。
ハンノキを観察してハンノキ林と湧水の話をしましたが、湧水の説明は資料が必要だと思いました。
アオカラムシ(花)、ヤブマオ(花)などを観察しました。
ハンノキ林に入って、オトコエシ(花)、ノダケ(花)、タマアジサイ(花)、疎らに、ツリフネソウ(花)などを観察しました。
昆虫では、ホタルガが見つかりました。飛んでる姿が綺麗だという声が出ました。
枝の間に巣を張っているジョロウグモ♀も大きくなってきました。
ハンノキ林を出ると、湿地にツリフネソウやオオミゾソバが咲いているのが眺められ、カシワバハグマ(花)が観察できました。
植物観察をしている団体が 2 グループあり、観察場所を譲ってくれるという場面もありました。
こうした周辺地域から来園する観察会グループが、最近増えているのか、よく出会います。
梅畑では、ヤブマメ(花)、カナムグラ(花)、コブナグサ、ゲンノショウコ(花)、キンミズヒキ(花実)、ミズヒキ(花)、チカラシバ(花)、オオバコ(花)などが観察できました。
でも、子どもたちは、オオバコ相撲を知りませんでした。
マユタテアカネ♂が柵の手摺にいました。
上の田圃付近では、一面に咲き始めたツリフネソウの花で吸蜜しているホウジャク類、マルハナバチ、クマバチなどが観察できました。
高齢者には人気のジュズダマ(実)も、若い参加者の中には知らない人もいました。
木道の手摺で、マユタテアカネ♂を観察できたのは良かったと思います。
オニヤンマは谷戸を上に行ったり、下に行ったり、悠然と飛翔していました。
田圃のイネ(実)も観察しました。
今回観察できた上記以外の生物
ハシボソガラス(声)、ハシブトガラス(声)、ガビチョウ(声)、ヒヨドリ(声)
アオスジアゲハ、サトキマダラヒカゲ、スジグロシロチョウ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、コカマキリ、ザトウムシ
ヒガンバナ(花)、カラスウリ(虫こぶ)、イノモトソウ、オオバノイノモトソウ
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