生田緑地観察会
主催 青少年科学館
“まるごと生田緑地”


日時 2016/9/25(日) 10:00〜12:00 曇後晴
ガイド講師 植物班(田渕まこと)、シダ植物班(田村成美)、野鳥班(平賀孝政)、水田ビオトープ班(岩田臣生)、事務局(岩田芳美)
観察会参加者 27人(大人 23人、子ども 4人)
    市内 25人: 麻生区 4、多摩区 2、宮前区 6、高津区 2、中原区 11、川崎区 0
    市外 2人: 横浜市 1、町田市 1

青少年科学館が主催し、かわさき自然調査団がガイドをする生田緑地観察会は、ガイドに当たる団員の努力のお陰で、内容のレベルが高くなり、 他の地域で観察会を行う人たちが事前勉強に活用したり、毎回参加して学習研究会として活用する参加者が多く見られるようになっています。
これは、これで、良いとは思いますが、休日に、家族連れで生田緑地に来園し、自然に触れたいと思って参加した親子に、生田緑地には、こんなに多様な生物がいるんだと感じてもらい、 心に残った2〜3の動植物があればいいという程度の生田緑地観察会があってもいいのではないかという趣旨で、 土壌動物やキノコの観察会の代わりに計画した観察会が、この「まるごと生田緑地」です。


植物は、種子植物班の田渕が担当した。今回、数年前から里山倶楽部などで保護管理を始めたキバナアキギリが咲いていたので、その生育地にも案内した。
観察した植物は、次のようなものでした。
 蕾・花・・・オオバコ、ヒメジョオン、ヒメクグ、コブナグサ、ヤブツルアズキ、ツルマメ、ヤブマメ、ノササゲ、ヤブタバコ、ナンバンギセル、ハシカグサ、トウバナ、キツネノマゴ、トキホコリ、 オオミゾソバ、ヤマホトトギス、アレチヌスビトハギ、ヒガンバナ、キバナアキギリ、イヌコウジュ、ヌスビトハギ、カシワバハグマ、キッコウハグマ
 実・・・スダジイ、ミズキ、ホウチャクソウ
 その他・・・タマノカンアオイ


野鳥は、野鳥班の平賀が担当しました。
 声を聞いた野鳥・・・コジュケイ、ガビチョウ、メジロ、ヒヨドリ、コゲラ
 虫の声が大きくて聞こえなかった参加者も多かった野鳥・・・シジュウカラ、コゲラ
 姿を観察した野鳥・・・トビ


シダ植物は、シダ植物班の田村が担当し、シダ植物班がホウライシダを保護している崖面も観察しました。
観察したシダ植物は、次の通りでした。
 ベニシダsp.、オオベニシダ、イノデ、ミドリヒメワラビ、ゼンマイ、ホラシノブ、コモチシダ、シケシダ、オクマワラビ、ヤブソテツ、ハナワラビ類
また、今回の一般参加者の中には、シダ植物班の重鎮二人がいました。


その他の生物は、水田ビオトープ班の岩田が担当しました。
出会った生物は、次のようなものでした。
 ウスバキトンボ(草地の上に群舞)、アキアカネ(林縁の草の上)、オオシオカラトンボ♂(菖蒲池周囲)
 ウラギンシジミ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ナガサキアゲハ、ウラナミシジミ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、クロコノマチョウ(幼虫&秋型成虫)
 ビロウドハマキ、種不明の白いイモムシ
 ショウリョウバッタ♂、ヒシバッタ、クマスズムシ、クビキリギス幼虫、コオロギ2〜3種の声?
 ハラビロカマキリ、チョウセンカマキリ、コカマキリ
 アオバハゴロモ、ウンカの仲間、ツマグロオオヨコバイ
 ニホンミツバチ?、コマルハナバチ、コウヤツリアブ、ヒラタアブ
 ジョロウグモ
 オカダンゴムシ
 コウガイビル


特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation