生田緑地観察会
主催 青少年科学館
“まるごと生田緑地”


日時 2016/7/31(日) 10:00〜12:00 曇
ガイド講師 植物班(田渕まこと)、シダ植物班(田村成美)、野鳥班(平賀孝政)、水田ビオトープ班(岩田臣生)
サポート  事務局 岩田芳美
観察会参加者 27人(大人 21人、子ども 6人)
    市内 22人: 麻生区 2、多摩区 12、宮前区 3、高津区 2、中原区 1、川崎区 2
    市外 5人: 横浜市 1、世田谷区 2、狛江市 1、藤沢市 1

まるごと生田緑地と題する生田緑地観察会の2回目です。
参加者は減ってしまいましたが、子どもの参加者は 1人増えました。
観察コースは、中央広場〜菖蒲池〜野鳥の森としました。
昼には雨が降り出すという天気予報でしたので、野鳥の森の途中で解散することにしました。

中央広場のジャブジャブ池にはハイイロゲンゴロウが多数来ていたので、これを観察することから始めました。
息継ぎのために水面に出てきた時に、水面に起こした輪を頼りに探せば、直ぐに見つかります。
双眼鏡で観察している賢い参加者もいました。

芝生広場には、シロツメクサ、オヒシバ、メヒシバなどが繁茂し、造成地らしくユウゲショウが赤い花を咲かせていました。 この草地では、シオヤアブ♂などムシヒキアブの仲間 2種、ヒシバッタなどが観察できました。

菖蒲池に降りるとアブラゼミやニイニイゼミの羽化殻がありましたので、小さな子どもたちには手に持って観察してもらいました。

辺りには、セミが羽化するために地中から出てきた時の穴がいくつも開いていました。

水路の近くにはミズヒキがありました。

菖蒲池の辺りには、スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ、オオシオカラトンボ♂が観察できました。

菖蒲池脇の水路には、ホトケドジョウの稚魚が群れており、水面にはアメンボ、シマアメンボが観察されました。
この水路で産卵行動をしているオニヤンマがいました。その岸辺では、シュレーゲルアオガエル幼体も観察できました。

タマアジサイを観察しました。

駐車場の裏辺りの草の葉上に、カタツムリがいました。 左巻なので、ヒダリマキマイマイの可能性が高いのですが、まだ殻径が1cm弱なので判断できませんでした。 しかし、この観察会ではカタツムリで十分だったようです。 カタツムリを初めて見るとか、何年もみていないという声が聞かれました。

ムラサキシジミを観察しました。飛ぶと内側の青紫色の翅面が見えるのですが、なかなか見せてくれませんでした。
ベニシダやオクマワラビなども観察しました。

リョウメンシダ、オオシロガネグモ♂、アゲハモドキ幼虫の死骸なども観察しました。


この日観察した生物

種子植物・・・20種
シロツメクサ、オオバコ、オヒシバ、メヒシバ、ユウゲショウ、ヨウシュヤマゴボウ、エノキグサ、ミズヒキ、ヤブミョウガ、タマアジサイ、ツユクサ、ミョウガ、セリ、ミツバ、 オニドコロ、ヤブカラシ、カラスウリ(虫こぶ カラスウリクキフクレフシ)、アゼナ、トキンソウ

シダ植物・・・5種
イノデ、ベニシダ、リョウメンシダ、イワガネソウ、オクマワラビ

鳥綱・・・5種
ガビチョウ、ウグイス(声)、アオゲラ(声)、ヒヨドリ(声)、ハシブトガラス(声)

昆虫綱・・・18種
コウチュウ目・・・ハイイロゲンゴロウ、マメコガネ
チョウ目・・・ムラサキシジミ、アゲハモドキ幼虫(死骸)、スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ
ハエ目・・・シオヤアブ♂、ムシヒキアブ sp.
カマキリ目・・・オオカマキリ(幼虫)
バッタ目・・・ヒシバッタ
カメムシ目・・・ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、アメンボ、シマアメンボ
トンボ目・・・シオカラトンボ、オオシオカラトンボ♂♀、オニヤンマ♂♀

クモ綱・・・3種
ザトウムシ目・・・ザトウムシ
クモ目・・・オオシロガネグモ、ギンメッキゴミグモ

軟体動物門腹足綱・・・1種
カタツムリ(左巻ではあるが殻径が1cmであり、ヒダリマキマイマイとは断定できなかった。)

脊索動物門両生綱・・・1種
シュレーゲルアオガエル(幼体)

脊索動物門条鰭綱コイ目・・・1種
ホトケドジョウ(稚魚)

 以上


特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation