日時 2013/1/13(日) 10:00〜12:00 晴
ガイド講師 水田ビオトープ班 岩田臣生、サポート)岩田芳美
青少年科学館/
観察会参加者 14人(大人 12人、子ども 2人)
9日に下見をした時には、谷戸の降り口にフユシャク♀が3種類、下の田圃周囲のヨシの茂みにアオジが5〜6羽見られた以外はワクワクさせてくれるような素材が見つからず、どうしようかと思っていました。
また、天気予報が雨ということで、誰も参加しないだろうとも思っていました。
ところが、雨の予報が翌日に延びて、この日は晴れました。
用意した里山ビンゴは下図の通りです。これに沿って進めました。
スタートはヒマラヤシーダの下に落ちていた松果の残骸です。
これはシジュウカラなどの野鳥が種子を食べた残りかすです。
見上げると、松果は殆んど食べ尽くされていました。
こんなことに関心を持ってくれることに少し驚きましたが、自分自身、シジュウカラがこれを夢中で啄ばんでいる場面に出会った時はドキドキしながら観察したことを思い出しました。
クスノキの辻の少し上の所に霜柱がありました。
関東ローム層はできやすいのか、昔はどこでも見られたものですが、今の子どもたちには珍しいものだったと思います。
草が枯れている冬でもシダは常緑が多いので取り上げてみました。
カニクサ、オオバノイノモトソウ、イワガネソウなど、シダと思えないようなシダを観察しました。
そして、関心を持ったらシダの観察会に参加してくださいと案内しました。
谷戸の降り口のフユシャク♀は4種類、7匹も見られました。
この場所は展示会場のように見やすい、観察会には絶好の場所です。
こんな蛾に関心を持ったら、12月の蛾の観察会に参加してくれるように案内しました。
少し、階段を下りた所に、ハラビロカマキリの卵のうがありました。
高名な植物学者の牧野富太郎氏が川崎(登戸村)で発見し命名したタマノカンアオイも観察しました。
マンリョウとオモトが赤い実をつけていました。
ホトトギスやヤマユリなどは種子を散布し終えた空の実をつけていました。
カシワバハグマやコウヤボウキはまだ冠毛のついた種子を残していました。
アオキやニワトコの葉痕は比較的大きいので、冬の自然観察の素材になってくれます。
コナラ、クヌギ、イヌシデは木肌で判別できる雑木林を代表する樹木です。
実物を見比べていただきました。
ハンノキは、この季節、枝先に雄花と雌花をつけていますから、ハンノキの仲間は空を見上げて判別できます。
キブシの蕾はまだかたく、春通しの感があります。
冬でも枯葉を落としていない落葉樹はヤマコウバシです。
冬鳥はウソに出会えました。
4羽が桜の枝先に集まっていました。
「野鳥の観察会でも見たこと無かった。」と言う参加者がいましたが、生き物との出会いは偶然のものです。
運が良かったと感謝しました。
おし沼砂礫層も観察しました。
生田緑地の湧水はこの層の底部から浸み出しているものです。
里山ビンゴ
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