日時 2011年7月17日(日) 10:00〜12:00 快晴、33℃
ガイド講師 水田ビオトープ班 岩田臣生 参加者 16人(大人12、子ども4) プラネタリウム来館者を避けて、ヒマラヤシーダの木陰でスタートの挨拶を行いました。 今日のコースは青少年科学館〜クスノキの辻〜七草峠〜稲目谷戸への降り口〜ピクニック広場〜萌芽更新地区〜ハンノキ林〜上の田圃〜下の田圃〜ヨシ原としました。 谷戸の自然観察は次表のようなミッションを設定しました。 見られる花の大部分が白色だと思います。 甲虫は、カブトムシ、コクワガタなどに出会えるといいのですが、難しいでしょう。 オニヤンマが羽化し始めています。出会えるといいと思いました。 チョウはゴマダラチョウに出会いたいと思いました。 魚類は通年、ホトケドジョウですが、自然の水域に生息し続けてほしいと思います。 シュレーゲルアオガエルは代表的な谷戸環境の生物です。成体は隠れていても、幼生(オタマジャクシ)は簡単につかまります。 歩き始めて直ぐに、子どもがニイニイゼミの脱殻を見つけました。 そこでニイニイゼミの話から始めました。 ニイニイゼミの脱殻だけに泥がついていることを不思議に思う参加者がいました。 七草峠にはヤマユリが咲いていました。 神奈川県の花であり、かつては輸出していたという話も知らない人もいて、昔話になっていることを知りました。 谷戸への降り口にノコギリカミキリがいました。 サプライズです。 クワガタレストランを子どもたちに紹介しました。 客はカナブンだけでしたが、最近、都市近郊ではカブトムシより希少になっているとの情報もあります。 とは言え、子どもたちはカブトムシに出会いたかったことと思います。 ハンノキ林上の池のデッキには少し木陰ができていました。 この谷戸の湧水は、この辺りから流れ出し始めています。 皆で見つけた白い花は、ヤマユリ、ヤブミョウガ、 ヒヨドリバナ、 オカトラノオ、ヒメジョオン、セリ、タマアジサイ、ナガバハエドクソウでした。 ナガバハエドクソウは特別に白に含めました。 ヤブマオには気がつかなかったようです。 猛暑の中、木陰ではゆっくり観察できますが、木陰の無い場所では観察どころではなかったようです。 トンボは、オニヤンマ、オオシオカラトンボ♂、シオカラトンボ♂、コシアキトンボ♀などが見られました。 チョウは、クロヒカゲ、ヒカゲチョウ、 ゴマダラチョウ、 キタキチョウ、スジグロシロチョウ、ウラギンシジミ、ヒメウラナミジャノメ、キアゲハ、アオスジアゲハ、 ナガサキアゲハ、キタテハに会いました。 甲虫は、カナブン、ノコギリカミキリに会いました。 キリギリスの仲間はヒメギスをイメージしてミッションに加えましたが姿が見えなくなっていました。 魚類は、ホトケドジョウを観察しました。 セミ・カメムシの仲間は、ニイニイゼミ、 ヒグラシ、アメンボ、ヒメアメンボ、アオバハゴロモなどに出会いました。 爬虫類は、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシを観察しました。 |
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation