里山倶楽部
【2022/2/27 更新】

令和 3 年度第 26 回里山倶楽部
<飯室山南地区のナラ枯れコナラ大径木伐採>

日時 2022年 2月27(土) 10:00〜13:30
場所 生田緑地 飯室山南地区 A14
参加者 伊澤高行、東 陽一、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹、政野祐一、吉澤正一
    佐藤奈緒、佐藤天音(小6)
  (事務局)岩田臣生、岩田芳美・・・11名

飯室山南の皆伐更新地区の東南隣接地については、侵入してくるモウソウチクの除伐を続けていました。
皆伐更新を行ったことで皆伐更新地区の東南側隣接地のコナラが元気になって枝葉を広げるようになったので、皆伐更新地区に育てた若齢林のために 皆伐更新地区の東南側も皆伐更新を行った方が良いと考えるようになりました。
この急な斜面に生えていたコナラ大径木にもカシノナガキクイムシが穿孔侵入してナラ枯れが始まりましたので、 これらを伐採することについて反対する人も最早いないと思い、昨年、アズマネザサのヤブを刈り払って、今冬、コナラ大径木の伐採を行っています。
今回の里山倶楽部では、コナラ大径木を一本伐採し、アズマネザサも含めた材を集めて、カントリーヘッジにすることをイメージしました。
伐採した大径木の直径は 50cmでしたので、枝は伐ってカントリーヘッジに置くようにしましたが、カシノナガキクイムシを殺すための玉切りは指定管理者にお願いしました。

今回の活動は、まず斜面に放置していた長いアズマネザサを片づけることから始めました。
また、伐採のための受け口を伐る作業と並行して、槍衾のように斜面から顔を出しているアズマネザサの伐り株を地中で伐ることも行いました。
桑切鎌は、このような作業にも使える便利な道具ですが、皆さんの意識はノコギリで大径木を伐採することしかありませんでしたので、広い範囲はできませんでした。
しかし、斜面の殆んどを埋め尽くしていたアズマネザサは数ヶ所に整理することができました。
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アズマネザサを集めただけのカントリーヘッジができました。
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受け口を伐れたところで、ロープをかけることにしました。
このような大径木を自重方向からずらして伐倒するためには、高い位置にロープをかける必要があります。
ここでも、錘付きの細いロープを投げて、高い位置の分枝部にかけて、これを使って、本番用のロープをかけることにしました。
問題はロープの付いた錘を分枝部に投げることで、今回も数十回の太陽に向けた投錘が必要でした。
日頃から投錘の練習をしている人はいませんので、放す方向のコントロールは難しい技です。
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皆伐更新地区内のアズマネザサ刈りも楽しんでもらいました。
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皆伐更新地区の木々の根元に、風雪に晒された感じですが、ヤママユのような大型の蛾の空繭が落ちていました。
皆伐後、11年経っている若齢林ですが、このような大型の蛾が棲息する樹林になっていたことを知りました。
ナラ枯れ対策としての皆伐更新は、単に、コナラを再生させるだけではなく、このような雑木林の生きものの棲息環境を残すことが可能です。
ヤママユ

ロープをかけることができたところで、休憩を取りました。
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前半で伐られた受け口を少し修正してから、ロープ・プーラーを漕いで、ロープを張り、追い口を伐って伐倒しました。
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伐倒しました。
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13時を過ぎていましたので、集合写真を撮って、佐藤さん親子には先に帰ってもらいました。
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皆さんが材を片付け始めましたが、細枝のみを片づけて、今回の活動は終わることにしました。
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