生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部A


平成28年度 里山倶楽部A
第8回 皆伐更新地区の雑木林育成管理


日時 2016/12/3(土) 10:00〜14:30 晴
場所 生田緑地 皆伐更新地区
参加者 (4年目)山下淳也(高3)
    (3年目)山下香保里、山下真奈実(小5)
        山下まい、山下はなの(小6)、山下ねのは(小3)
        西尾麻子、西尾幸大(小3)
    (2年目)鈴木麻美、鈴木美舟(小5)、鈴木眞之介(小2)
    (1年目)山崎孝子、蓮佳(小2)
(生田緑地運営共同事業体)額谷悠夏
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美              16名

楽しく開催してきた里山倶楽部Aも、今年度最後の第8回を迎えました。
生田緑地整備事務所前に集合してから、必要な道具を持って、飯室山南の皆伐更新地区に向かいました。


皆伐更新地区の木々も黄葉し、既に葉を落としているものも、多く見られました。
皆伐更新地区は陽当りが良いため暖かいので、ゆったりとした気持ちで活動できます。

小さな子どもたちが刈込鋏に関心を持ってくれたので、足場の良いアクセス路部分のアズマネザサ刈りを頼んでみました。

皆伐更新地区の 6年目の年末の活動ですが、参加してくれたお母さんたちには、今までと同様に、アズマネザサ刈りを続けてもらいました。


前回、事務局としては、伸び放題だったヤブムラサキなどの枝を伐ることを試しました。
今回は、高木に育てようとしている樹木の間のヤブムラサキ、ムラサキシキブ、サンショウ、イヌザンショウ、モミジイチゴなどがつくっていた藪(やぶ)を全て刈り払うぐらいのつもりで、 鋸、剪定鋏、桑切鎌を使って、伐採・刈り払いを進めました。
伐採したものは、来年には、萌芽し、また育ってくると思います。
それらが育つまでの間に、コナラやヤマザクラなどが、より大きく育って、来年末には、若いコナラ林と呼べるようになってほしいと思っています。
皆伐更新を合議した時の目標植生は「若いコナラ林」だったと思います。
樹林が形成されるまでに最低7年が必要と考えていましたので、1年後には、何らかの形で検証する必要があると考えています。
そのために、今回は、少し大胆に刈り払いを行うことにしました。



里山倶楽部Aでは、参加した子どもたちには、自然を楽しんで、遊んでもらえればいいと考えています。
勿論、怪我をする危険もありますが、自分で判断して身を守る術は遊びを通して養われると思います。
植物の蔓を採って、リースをつくっている女の子がいました。 作業に追われていたために、手伝ってあげることはできませんでしたが、一人で楽しんでくれていたのは良かったと思いました。
やがて枯れたり、除伐したりするものを使って楽しむことは、里山管理をしている者の特権であり、里山からのご褒美を頂戴しただけのことだと思います。

草本層〜低木層の藪が消えてくると見通しが良くなり、育てていた樹木が大きく感じられるようになりました。

集合写真を撮りました。

辺りは、黄葉により明るく輝いていました。
周囲のコナラの梢をシジュウカラの群れが渡っていきました。

お昼のお弁当を食べて、少し寛ぎました。

午後も、作業を継続しました。

最後に、エビネ周りのアズマネザサも刈りました。 今年開花した株には実がついていました。


6年目の活動としては充分と思われる範囲の植生管理を済ませて、今回の活動を終了しました。
参加してくれたお母さんたちが、只管アズマネザサだけを刈るという地道な活動を根気よく行ってくれるので、皆伐更新地区としては適度な管理を行えています。
来年には、当初の目標植生を実現することができるでしょう。

里山倶楽部のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation