生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部B


平成28年度第4回 里山倶楽部B
雑木林のアズマネザサ刈り


日時 2016/7/16(土) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 中央広場南地区 A23-3
参加 今井田恵方
  (東京工業大学 吉村・藤井研究室)大谷絵利佳
  (富士通)森 正徳
  (水田ビオトープ班)山下淳也(高3)
  (生田緑地整備事務所)清田陽助
  (生田緑地運営共同事業体)額谷悠夏
  (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美    8名

7月の里山倶楽部Bは、久しぶりに、中央広場南側雑木林の A23−3 のアズマネザサ刈りを行うことにしました。
この区域のうち外周探勝路の内側 1〜2mの範囲のアズマネザサだけを刈る活動としました。
これは、アズマネザサ以外の実生など、草本層〜低木層の状態を調べるためで、記憶に残してあれば、ヤツデ、ヒサカキ、キヅタなどは刈っても良いと思います。
アズマネザサの夏刈りは効果的であっても、暑さの中の活動は大変です。 しかも、草本も生えていますから、それらを刈らずに、アズマネザサだけを刈ることになり、より大変な作業になります。
しかし、欲張らずに、狭い範囲だけの活動にすれば、可能であり、どんな植物が、どんな所に生えているのかを知ることができます。
今回は、そんなモニタリングも兼ねるために、活動の終わりに、全員で外周の探勝路を歩き、刈り残された植物を調べました。

区域の下側のアズマネザサが大きく育っている所を刈っていたら、ホドイモの花が咲き始めていました。
綺麗に刈り取るとホドイモも刈らざるを得ませんので、ここのアズマネザサは少し刈っただけで止めました。


全員が探勝路に適度な間隔で並んでアズマネザサを刈りました。
内側に1〜2m程度の範囲を刈ったら、全員で移動して、また刈るという方法をとりました。


驚いたことに、希少種が花をつけていましたので、集まって、ワイワイと観察しました。
天気のせいか、来園者が少ないので、やや大胆な観察会となりました。

観察が済んだら、また移動して活動再開です。

半周程度を終えたところで、一休みしました。
後半の活動は広場から丸太階段で直線的に上る探勝路沿いのアズマネザサ刈りから始めました。
ここには湧水の滲み出しもあるため、リョウメンシダなども繁っています。 アズマネザサが御辞儀をしていたため、この時期は特に歩き難い自然探勝路になっていました。
ここでも一列に並んで、探勝路から 1〜2m程度を刈りました。


全周についてのアズマネザサ刈りを終えて、刈った材を斜面の下に集めてから休憩しました。


少し体力が回復したところで、活動した区域の植物調べを行うことにしました。
当該区域を指標するデータとしては扱えませんが、比較的明るい林縁部分に刈り残した植物を記録します。 数は極めて少なく、殆どは、1本でした。 今後の当該地区の保全管理を考える上でのデータになると思います。

常緑木本(実生)13種・・・アオキ、ヤツデ、ヤブコウジ、ヒサカキ、モチノキ、キヅタ、ツルグミ、ネズミモチ、メタセコイア、シラカシ、マンリョウ、タブノキ、トベラ

落葉木本(実生)17種・・・イヌシデ、モミジ、コナラ、エゴノキ、ヤブムラサキ、タラノキ、ツルウメモドキ、ヤマグワ、ハリギリ、アオダモ?、ムクノキ、 ガマズミ、アカメガシワ、アジサイ、ヤマアジサイ、ウワミズザクラ、ミツバアケビ

草本(20種)・・・ドクダミ、ホドイモ、ケチヂミザサ、タチツボスミレ、ミズヒキ、キッコウハグマ、ヒヨドリバナ、サルトリイバラ、ヤブラン、ヤブマメ、タマノカンアオイ、 ミヤマナルコユリ、ナルコユリ、オオバコ、ヘクソカズラ、シャガ、ノササゲ、メヤブマオ、ヌスビトハギ、その他

シダ植物(4種?)・・・ヤブソテツ、リョウメンシダ、その他


最後に、集合写真を撮って、解散しました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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