生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部B


平成28年度第3回 里山倶楽部B
生田緑地を歩いて、生物多様性について考えてみよう


日時 2016/6/18(土) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 ビジターセンター〜長者穴古墳〜飯室山〜枡形山〜城山下谷戸〜芝生広場〜ハンノキ林〜萌芽更新地区〜ピクニック広場〜市民活動室
参加 石澤弘道、景山亥史郎
  (資生堂)莇 清
  (生田緑地整備事務所)清田陽助
  (生田緑地運営共同事業体)額谷悠夏
  (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美    7名

平成28年度第3回里山倶楽部Bは下図のコースを歩き、園路景観を中心に植生管理について考えました。
この結果は、今年度の里山倶楽部で取り上げる課題、対象地と活動内容を考える材料とします。



集合場所は東口ビジターセンター前としました。


A
市街地の中の都市公園では、住宅市街地に隣接している場所の植生管理については、隣接住民の行動が大きく関わってきます。
生田緑地の自然についての考え方の違いが問題を起こします。


B
長者穴古墳口から生田緑地に入ります。
長者穴古墳の横穴が面している園路景観にモウソウチクが何本も現れていました。これは、議論するまでも無く、除伐すべき要素です。
柵を越えて、園路内に生えているヤマホトトギスなどは、あるべき要素として評価されました。


C
木製デッキを設置した目的は何だったんだろうという疑問が起こりました。
樹林の中に入ることを可能にする施設だったかも知れません。
現状では、デッキの周囲が樹林ではなくなっていますが、設計者の意図は、樹林の中に入って、一時を過ごすことができるように考えたのではないだろうか。


E
飯室山山頂にあるべき要素は何だろうか。
オカトラノオは元気に花を咲かそうとしていましたが、サワフタギは枯れかけていました。

F
飯室山〜枡形山の吊り尾根では園路沿いのシラカシ、ヒサカキなどの常緑樹を無い方が良い要素とし、その管理方法が話題になりました。


G
枡形山広場西頂部斜面については、フデリンドウの保護のための植生管理が話題になりました。


H
枡形山から戸隠不動口へ降りる尾根路両側の植生管理について考えました。


J、K
城山下谷戸へ降りる階段の両側は里山倶楽部でも活動したことがあります。
再度の活動が必要な状態になっていると思われました。
城山下谷戸の分岐点付近は、里山倶楽部で初めに活動した時と比較すると大きく変化していましたが、今回の参加者には、その変化は理解できなかったと思います。 現状をどう評価したでしょうか。

園路の上を横断するアブラチャンの大枝は、あるべき環境要素として評価されました。


N
Nは、昨年、里山倶楽部で常緑樹を伐採しました。


P
ハンノキ林西側の小尾根は常緑樹が多い。水田ビオトープ班では、ここ2〜3年は少しずつ除伐を行っています。
しかし、大きな樹木が多いため、どのように進めるべきか、悩ましい。
谷戸を上下する哺乳類が頻繁に通る場所でもあります。


R
萌芽更新地区は、水田ビオトープ班としても、里山倶楽部としても、活動している区域です。
ギャップをつくることによって、樹林の様子が大きく変化しているように思われます。
夏草の繁茂は特に著しく、その中に、あるべき要素とされる植物もあるため、単純に、樹木優先とする管理に徹することができずにいます。 バランスのとり方が課題です。


市民活動室において、休憩し、意見交換を行いました。

生田緑地植生管理協議会市民部会のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation