生田緑地植生管理協議会市民部会
里山倶楽部B
 

城山下谷戸地区をモニタリングして、夏の植生管理を体験してみよう!

日時 2013/7/20(土) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 城山下谷戸地区
参加 清田陽助、小泉恵佑、斎藤昭三、佐久間淳子、白澤光代、額谷悠香、政野祐一
  (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美                        9人

7月の里山倶楽部Bは夏の植生管理を体験する場にしました。
フィールドは城山下谷戸とし、自然探勝路を歩いて景観を評価し、今やるなら何をするのが良いかを話し合って、1時間程度の作業を行うことにしました。
当該地区の植生管理については、2010年10月23日の市民部会で現地での話し合いを行い、気持ちよく歩ける自然探勝路にすることで合意し、 同年12月11日の市民部会で A25-2 〜 B10-1 のアオキやアズマネザサの除伐を行いました。
B10-3地区については、翌年(2011年)1〜2月に業者によるアズマネザサのみの刈り取りを行い、2月19日の市民部会で残っていたヤマグワを除伐しました。
B10-2 は、2005年2月に住宅3軒の撤去が完了し、調査団水田ビオトープ班が2007年には苗木畑をつくり、苗木畑の手入れも含めた草刈を毎年行っています。



七草峠から芝生広場に降りる尾根路を歩きました。


芝生広場から城山下谷戸に降りる自然探勝路から意見交換を行いました。


この路の北側 B10-3 は2011年2月の市民部会の後は年1回、水田ビオトープ班が園路沿いと水路沿いの下草刈りを行っています。
3月から5月にかけて2種類の植物が花を咲かせ、初秋にも花を咲かせる植物があります。 これらの花を保護するために柵を設置してあります。
斜面に繁茂しているシダを刈り取った方がいいという意見がありましたが、一方で、それほど気にならない、刈らなければならないとは思はないという意見もありました。 それよりも、お辞儀をしているアズマネザサが雰囲気を悪くしているという意見がありました。
そして、斜面のアズマネザサを刈るべきだという意見が出されました。 斜面が急なのでササ刈りの仕方は注意しなければならないかも知れません。


B10-1 とその西側の斜面、南側にはアブラチャンが何本も生えています。 実生も数本育ち始めています。
アブラチャンは3〜4月に黄色い花をつけますが、林床でも春の花が楽しめます。
この辺りはアズマネザサを刈って、アブラチャンが目立つように植生管理をしています。
アズマネザサは50cmほどに伸びていますが、疎らです。 そろそろアズマネザサ刈りをした方がいいかも知れません。


急な階段を上って枡形山から北へ伸びる尾根に出ました。 ここから戸隠不動尊跡までの東側は緩い傾斜のコナラ林になっています。 園路沿いは昨年(2012年)9月15日の市民部会でアズマネザサ刈りをした場所です。
林床にはアズマネザサが低く広がっていて、皆さんが良い雑木林だという評価をしてくれました。 この高さのアズマネザサなら、林床がアズマネザサというのも気持ちよく感じられたようです。


戸隠不動尊跡には焼失後に建てられたモニュメントがありますが、これが良いという人はいませんでした。


戸隠不動尊が火事で燃えた時に焼けたイチョウは、その傷を自ら塞ぐように成長しています。


苗木畑と周囲の草地も観察しました。


予定していたコースを歩きました。
この日は何をするかについても意見を聞きました。
図のA09をやろうという意見もありました。
しかし、ここは短時間では無理です。また、斜面の裾に生えている植物を踏みつけたり、崩した表土でそれらを埋めてしまうかも知れません。 そのため、今回は止めました。
結局、急な階段の北側(図の赤線部分)のアズマネザサを刈ることにしました。
アズマネザサ以外の植物はどんなものが生えているのかを観察し、踏みつぶさないように注意しながらのアズマネザサ刈りです。
カシワバハグマが蕾をつけていました。
道具は桑切鎌を使いましたが、前回刈り残したアズマネザサは太くて、注意しないと斜め伐りになってしまいます。 これは鋏の方が良かったと思いました。


作業後、デッキ上でお茶とお菓子で休憩しました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation

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