谷戸の水辺保全など
【2025/7/1 更新】

谷戸の水辺保全など
日 時)7月1日(火) 9:00〜12:20 晴
場 所)生田緑地 湿地地区、上の田圃、城山下谷戸合流部
活動者)岩田臣生

暑い日が続いて、谷戸の湧水量が少なくなっていますので、水溜まりの水が涸れないように、できるだけの手入れを行いたいと思います。
この日は、生田緑地共同事業体の木さんから頼まれた、七夕用のササとして、モウソウチクを1本伐採して、枝を採取する活動から始めるつもりで、谷戸に降りました。

ハンノキ林西の池からの流れ近くに、ヤマサナエがいました。

ハンノキ林西の池の先日補修した水漏れ箇所の状態を確認して、泥寄せを行いました。
水量は増えているとは思えませんでしたが、入ってくる水が極めて少ないながら、水涸れの心配は無さそうでした。

木さんが来たので、一緒に、竹林下デッキに向かい、荷物をおいて、伐採するモウソウチクを選びました。
水辺や竹林内には入らない方が良いと思ったので、園路沿いの1本を選び、伐採しました。
材は、湿地地区2段目に倒して、先端部を伐って、木さんに渡しました。
事務所まで運ぶことができるだろうかという心配はありましたが、後は、共同事業体で考えてもらうことにしました。

湿地地区に入って、水漏れ点検を行うことにしました。
チダケサシの花が盛期を迎えたようです。

オオシロガネグモがツリフネソウの葉上にいました。

アキノタムラソウが咲き始めました。

ハンノキ林からの水路には、サワガニ穴は見つかりませんでした。
しかし、流量は極めて少なく、2段目の水溜まりには届いていないように見えました。
そこで、竹林下水流を調べて、この水が水溜まりの方にいくように調整してみました。
湿地地区の水辺について、今できることはできたと思いましたので、七夕用のササを採るために伐採したモウソウチクの残りの材を片づけました。

竹林下デッキのベンチで一休みしました。
 9:51 WBGT 25.1℃、気温 28.4℃、湿度 70.0%

上の田圃地区に移動して、導水路を見たら、途中の穴に水が消えていて、そこから先は水涸れしていました。
そこで、水漏れ穴を塞いで、水を流しました。

ただ、有難いことに、田圃の水はまだ涸れてはいませんでした。



次は、下の田圃に行きましたが、ここは流量が多く、水の心配はありませんでした。


ヨシ原も観察しましたが、水路からの水は入っていました。

谷戸の水辺の点検が済んだので、城山下谷戸の合流部に移動しました。
谷戸の右岸の水流の水溜まりは着実にできつつあるようです。

一休みしてから、湿地づくりの続きを行うことにしました。

芝生広場側斜面の樹木が枝葉を広げていますので、湿地ができれば、ホタル成虫が日中過ごす場所になるのではないかと考えています。




あまり進展はありませんでしたが、この日の活動は終了することにしました。
上の田圃下草地に出て、状態を観察しながら歩いていたら、ミヤマアカネがいました。
生田緑地では、ミヤマアカネ棲息の記録は無いようですが、個人的には、このような出会いを何回か経験しています。

田圃には、シオカラトンボがいました。

ハンノキ林上のデッキでは、オオシオカラトンボ(メス)がいました。


ピクニック広場のベンチで一休みしてから帰りました。
 12:07 WBGT 27.8℃、気温 29.0℃、湿度 90.0%以上

かわさき自然調査団の活動

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