生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の水辺保全など  
日時:2025/2/25(火) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生
場所:生田緑地 上の田圃、湿地地区

(上図)活動地区図

先日の里山倶楽部(2/22)の時に、上の田圃の水が涸れているという情報をいただきました。
上の田圃は、アズマヒキガエルの蛙合戦が行われる水辺なので、いつ起こるかも知れない蛙合戦のために、この時期は湛水させておかなければならないと思いました。
そこで、この日は、上の田圃を湛水させることを目的にして、ジョレンを持って、谷戸に降りました。

階段を降り始めたら、ピクニック広場にシロハラが現れて、落葉をひっくり返して、餌を探していました。
今冬、ピクニック広場の落葉を、誰かが動かしていると感じていました。
突然、目の前に現れたシロハラが、観られていることを承知しているかのように、落葉を銜えて、ひっくり返して、飛び跳ねるように歩いているので、暫く、観察してしまいました。
しかし、シロハラに見惚れているわけにもいきませんので、程々にして、上の田圃に向かいました。









梅ノ木広場にはアオジが群れていましたが、アオジは、田圃上草地に逃げるように移動しました。
水涸れの知らせからは、雨不足による沢の水涸れを心配していましたが、導水路の水は少ないながらも流れていました。
田圃の上の段の水面が外周だけになっていたのは、里山の自然学校の冬の里山の日に、子どもたちが氷で遊んでいたために、 土嚢堰の土嚢の隙間から水が染み出したのだろうと考えました。
田圃は部分的に結氷していましたので、土嚢の積み直しは行わずに、土嚢堰周りへの泥寄せだけ行いました。
下の段の土嚢堰の下には水が溜まっていたので、こちらも染み出していることは分かりましたが、大穴による水漏れではないようなので、 こちらも泥寄せを試すことにしました。



田圃下の水流につくった水溜まりの泥上げを行って、最悪の場合、この水溜まりでも少しは産卵可能だろうと考えました。

泥寄せを行った上の段の土嚢堰の上には、少しの間に水面が広がり始めたので、土嚢の置き直しをしなくても、水は溜まりそうだと思いました。

念のため、導水路の状態確認と泥上げも行いました。

田圃上水路の流れに問題はありませんでした。

泥寄せの効果は直ぐには現れませんが、想像していたような危機的な状態ではなさそうでした。
田圃の周囲の草地には、ヒヨドリ、アオジ、キジバトなどが群れていました。


湿地地区の水の状態も調べておくことにしました。
ハンノキ林から流れてきた水を受けている水路には泥が溜まっていました。
そこで、湿地地区1段目の水路の泥上げを行いました。



竹林下水流からの水が橋下で止まっていました。
泥が溜まったことで、水が止まっていることが分かったので、2段目の水路も、軽く泥上げすることにしました。


一休みしました。


それから、湿地に接したシロヨメナの分布地のアズマネザサ刈りを行いました。
この斜面下の湿地にはミヤマシラスゲが繁茂していましたが、ミヤマシラスゲの枯葉の下には、水面が広がっていました。



帰る前に、上の田圃の上の段の水の状態を確認しに行きました。
上の段の半分ほどに水面が広がっていましたので、水漏れは泥寄せで止まったようです。
これだけの水面が広がっていれば、蛙合戦は可能だろうと思いました。



帰りに、ハンノキ林のアズマネザサ刈りを行った場所を観察しました。
小さな実生は、もっと、除伐しておいても良さそうだと思いました。


ピクニック広場まで来たら、まだシロハラがいました。
そして、驚いたことに、私を整備事務所まで案内してくれました。


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