生田緑地の生物多様性保全活動


下の田圃の植物保護と代掻きなど  
日時:2024/4/23(火) 9:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 下の田圃地区、湿地地区
参加者 岩田臣生

今朝は、ベランダの育苗箱を覗いて、種籾が発芽したことを確認しました。


この日は、下の田圃で保護している田圃雑草の状態を観察して、手入れを行うことにして、ウエイダーを履いて、谷戸に降りました。
下の田圃地区に来たら、田圃とは反対側の木々に絡みついていたフジが開花していました。


(下の田圃地区)
下の田圃の水域は2つに分けています。
奥側の水域は田圃雑草などを保護するために使い、木道側の水域は田圃として使っています。
生田緑地の谷戸の田圃は、湧水を利用した田圃です。
そのため、湧水環境に依存する田圃雑草を保護することができます。
神奈川県内では、湧水を利用する田圃は減少していて、そのような環境の田圃雑草は減少していると想像されます。
この分け方は、単に、私たちが田圃として使うエリアを制限しているだけです。
この日は、田圃雑草が成長していることを確認して、その水域に出てきたヨシを刈り、両水域の境界を調整して、田圃側の代掻きを行いました。




田圃雑草エリアの水に入って、ヨシを刈っていたら、奥のヨシ原エリアに生えてきたヨシの先端部に、キマダラカミキリがいました。

この場の活動を終えて、帰ろうとしたら、木道上に置いたリュックの傍に、ヒメシモフリコメツキがいました。


(上の田圃地区)
上の田圃には、カルガモが来ていました。


(湿地地区)
湿地地区の水の状態を点検しておくことにしました。
点検して良かったです。大きな水漏れ穴が3つも見つかりました。



一面に、スギナが広がっていました。
スギナの中から、ヒメシロネが顔を出していました。

ホウチャクソウが開花していました。

ミヤマシラスゲが開花していました。

ミスジマイマイが現われました。


(帰り道)
帰り道で、コマユミの花を観察しました。



ツリバナの花を観察しました。



雄小穂が黄色い花粉を光らせ、雌小穂の細い柱頭が白い糸玉のように見える植物が広がっていました。
ヒゴクサだろうと思われるスゲ植物の花を観察しました。


今にも、降り出しそうな天気でしたが、思わぬ植物観察をしてしまいました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation